Pay it Forward,By Gones

上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

AQUOS用サイドポーチ

レザークラフトをし始めて、初めて他者のオーダーにより、作成、プレゼントした。

カミさんにiPhone用サイドポーチを作ってプレゼントし、それを見た同僚が自分もほしいというので、AQUOS用にちょっとだけサイズを変えて作成した。カミさんの同僚なので、「お世話になってます」ということで、プレゼントをした。

末永く使ってくれるとうれしい。

あまりにもうれしかったので、型紙を公開する。
ただし、サイズも書いていないし、A4一枚に収まらなかったので、PDFのサイズはA3。右下のスケールが1辺10㎝なので、印刷はそれに合わせて。
問い合わせにはきっと答えられないし、ダウンロード、実際の作成による不具合、不都合に責任は取れません。

無料型紙AQUOS用サイドポーチ
サイドバックAQUOS用.pdf - Google ドライブ

SとNIAGARA VOX

昨夜こんな夢を見たことを突然思い出した。記憶の呼び返しは不思議で、朝読書をしている時に、何の脈略もなく、「ああ、こんな夢を見た。」と表象に湧き上がってきた。

昼間、混んでいるレストランで身近な人たち(同僚?学生?隣人?)と御飯を食べようとしていたとき、高校時代の同級生Sとばったり会った。

「あれ?福岡にいるのでは?」と思った(高校時代実家が福岡だと聞かされていた、と思う)。

「新潟に帰ってきた。」と言う。

そうか、と握手して再開を祝った。そのレストランの棚にはNIAGARA VOX(大滝詠一のアルバムがまとめて売り出されたもの)が何セットも置いてあって、「ああ、新(再?)発売されたんだ、今のうちに買っておこうかな?」(レストランでは?いつの間にかレコード屋になっている)と思っているうちに、どんどん売れていって残り1セットになって焦ってしまった。

というもの。

なんだ?Sが夢枕に立ったのか?と思い、慌ててしまったが、存命のようで安心。

ここ半年で、お世話になっている人、近しい人、ファンだった人が亡くなることが多いので、いろいろ焦ってしまう。

あのNIAGARA VOX、買っておけばよかった。

オッペンハイマー


2023年 USA J-MAXシアター上越鑑賞

3時間超の映画だと聞いていたのだが、3時間を感じさせない映画だった。退屈になる時間帯はほぼなかった。とはいっても珍しくエンドロール時には疲れてしまって、退館したのだけれど。

構成的に難しい映画だったが、町山智浩さんのラジオでの解説を聞いていたから、楽しめた。白黒映像とカラー映像が交互に流れ、普通、白黒映像が昔でカラー映像が今という設定だが、よく考えながら観てみると、白黒映像の方が新しいというトリック(?)。

映画を観るまでは、オッペンハイマーがどういう人間、具体的に何をした人か分からなかったけれど、考えなしに原爆を作った人間というよりも、原爆を作ってしまった後、原爆の仕業を啓示的に体感することにより、軍縮に傾くという行動を取る。原爆を落として熱狂している市民に対して冷めた態度を取るようになる。カエル化現象か?

まぁ、オッペンハイマーは、特異な能力を持っていて、人間付き合いもできず、家族とも上手くいかず、罪悪感にもさいなまれ、嫉妬による復讐の対象にもなるという、幸せとは思えない生涯を送ったということを描いていたのかな?

描き方は、さすがアカデミー賞映画であった。

対話とコミュニケーションと「コミュニケーション能力」


うちの研究室では「対話」を研究している「対話が生まれる授業とは?」というものだ。

その前提として「コミュニケーション」とは?ということも考えなければならない。「対話」は「コミュニケーション」だからだ。

さて、「コミュニケーション能力」が高い人とはどんな人なのだろう?

あの人はコミュニケーション能力が高い

と思う時がある。それはどんな人なのか?また、

自分はコミュ障だから

と言う若者も多い。

コミュニケーションができる人と、コミュニケーション能力が高い人は違う気がする。

コミュニケーションができる人は、多くの人と会話出来る人。コミュニケーション能力が高い人は、コミュニケーションが上手い人という印象だ。

ちょっと古いデータだが、2014年日本経済団体連合会が「選考の際に重視する基準」で、「重視する」と解答したものの中でのトップは「コミュニケーション能力」で、82.8%でダントツトップだった*1。2位の「主体性」が61.1%なのだから、ほとんどの企業が重視しているということが分かる。

しかし、「コミュニケーション能力」の定義は曖昧だ。曖昧なものを基準にしているので、応募者は困る。果たして自分はコミュニケーション能力があるのだろうか?と悩む。以下の項目で、「コミュニケーション能力が高い」と思える人は、どれだろうか?

  • のべつ幕なし喋っている
  • 自分が言いたいことを言って、相手の話は受け入れない
  • 誰とでも会話ができる
  • 自分の都合のいいときに話しかけてくる
  • 相手の顔色をうかがって言うことを変える
  • 何でも相手の言うことに賛成する
  • 相手の迷惑ばかり窺って、言いたいことを言えない

上げればきりが無いが、喋っていれば「コミュニケーション能力が高い」とも言えないし、極度に相手のことを慮ってばかりいて自分は喋れないのも、もちろん高いとは言えない。結局は

相手に対する配慮ができる

という言葉に尽きるのだろうと思えてくる。

あまりにも遠慮して(こんな事言ったら悪いかもと思って)何も喋らないのは、「配慮が無い」といえるし、もちろんその逆で、相手がうんざりしているのにも気づかないで自説を主張するのも「配慮が無い」。どちらもコミュニケーション能力が低い。

学生の私に対する態度で、私が「教授」だからといって、異常に「恐れて」いる人もいる。私の「人」を知らないからかもしれないからだが、ツッコミ待ちでボケているのに、ツッコまない学生もいるし、的確にツッコんでくる人もいる。

こんなこと質問したら悪いかな?といって、分かったフリをして結局そのままにして、分からないままにしている人もいるし、その都度「◎◎って何ですか?」と聞いてくる学生もいる。

ツッコミや質問って、コミュニケーションの発端だ。その機会を逃す、またはその機会を捨てている人は「コミュニケーション能力が高い」とは言えない。今思えば、今年卒業した学生は、これらのことが上手だったな、と思う。

ツッコミや質問ってコミュニケーションの発端だし、対話の発端である。初期段階の「配慮」だ。これが出来なければ、「対話」は生まれないのだろうな。

さらに進んで、「自分の表現がどのように相手に受け取られるかな?」、「相手はどんなことを望んでいるのかな?」という「配慮」により、更なる高い「コミュニケーション能力」が発揮される。

とりあえずの表現、興ざめな返答、空間や時間を埋めるだけの表現をしているだけの人は「コミュニケーション能力が高い」とは言えない。対話も生まれない。

*1:服部泰宏:採用学、新潮選書、2016、P.69

劇場版ハイキュー‼ ゴミ捨て場の決戦


2024年 Production I.G イオンシネマ新潟西視聴

テレビアニメシリーズの続きの映画で、こういうパターンの場合、テレビシリーズで続きを気にさせ、映画で収入を得ようという意図がある場合があるのだが、もうすでにマンガを全巻読んでいるので、結果は知っている。しかし、映画だったらきっとテレビシリーズとは違って、綺麗な絵で迫力あるように描かれているんだろうな、と思い観に行った。

妻も次男も連れて行ったのだが、妻はマンガは2話しか観ていない。次男はだいたいのストーリーを知っている程度だったのだが、対音駒高校の試合だけを見るだけでも面白いだろうと誘って、その気になったので連れていった。イオンシネマは、ミニオンズカードを持っていれば、1人1,000円で見られるのだが、1年間に6回までだったので、1枚しか1,000円チケットを買えなかった。1,400円でドリンク&ポップコーン付きチケットを2枚買ったのだが、後から55歳以上は1,100円で観られるとしり、そっちにすればよかったと思った。あの大量のポップコーンは食べきれるはずがない。

それはそうと、音駒高校との1試合で約1時間半描いているのだが、間延びするどころか、素晴らしい出来だった。ちょくちょく回想シーンが入って、登場人物の今の思考やプレイと繋がるのだが、それが繋がる度に思い出されてぐっときてしまう。妻や次男はそこのところが薄いため、私ほど楽しめなかったようだが、試合を描くこと自体が素晴らしいので、十分に楽しんでいた。

この映画は、ほとんど研磨が主人公として描かれていたな。マンガでもそうだったか?読了してから時間が経っているので、おぼろげだが、視点が違ってそれも良かったかも。個人的には影山にもっとフォーカスしてほしかったが。

最後のワンプレイのシーンは、アニメでしか描けないカメラワーク。素晴らしかった。

続きはテレビなのか、映画なのか。それでも最後までアニメで描いてほしい。崩壊していない絵で。

刻印を作ってみた

レザークラフトを夜なべでやり続け、作る手順も縫い付けも慣れてきて、トコフィニッシュも順調に無くなってきた。

作ったペンケースを見せると、結構褒めてくれるものだから、オリジナルロゴを刻印したいと思うようになってきた。刻印はいくらくらいで作れるのだろう?と、大手ネット通販のショップを眺めてみると、まぁ、1万円前後で作れるらしいというのが分かった。

そこで1つのショップに以前、うちのゼミのロゴのゴム印を作ったときのデザインを送ってみたら、2㎝×2㎝では、デザインや文字がつぶれてできないという。デザインを変えてサイズを大きくしないといけない。3㎝×3㎝になると、かなりの値段となる。どうしたもんだか……。とMacのプレビューでデザイン変更しながら、他のショップをサイトで探していた。

大手ネット通販のショップではないところが見つかり、躊躇していた。ずいぶん前、大手ネット通販ではないサイトに引っかかり、詐欺被害を受けたことがあるからだ。どうしたもんだか……と、そのショップの店名で検索したら、いくつかのブログで、「作ってもらった」「満足です」という記事を見つけた。もしかしたら、詐欺サイトじゃないのかも?と思って、とりあえず、デザインを送ってみた。

1日経たずに見積もりが送られてきた。デザイン修正の連絡をしたら、「次回からの変更は有料になりますよ。」という返事で、すぐに修正してくれた。これは、信頼がおけるのでは?という気になって、結局注文、送金した。

完成まで5〜6日、「完成しました」という連絡と、完成品の写真が送られてきた。初めに送ったデザインそのままで、細かいところまで刻印が作られていて感動している。

サンプルで送られてきた革には、くっきりと刻印されているが、自分が持っている端切れ革には、同じように刻印されない……。革の性質の違いなのかな?

打ち棒付きで9,200円でとっても満足。これから刻印出来る材質のハンドメイドレザークラフトには、刻印して、自己満足に浸りたいと思う。

そして、信用のおける、細かく丁寧な仕事をしてくれたショップは

26engrave

26engrave.com

傷物語 こよみヴァンプ


Tジョイ万代視聴 2024年日本

休みを取っていたおかげで、公開初日に見ることができた。

Tジョイ万代はほぼ割引がないので、前売りを買っておく。それでも1,600円。ムビチケというものを初めて買った。オンラインで席の予約ができるのか。公開初日だったが、平日昼間なので、人影はまばら。予定が合えば、次の日の舞台挨拶オンラインのチケットを取ったのだが。

さて、傷物語は2016年から3部作で映画公開されたのだが、見逃していた。だからDVDを借りて2〜3回観た。今回のものは総集編で、ストーリーが変わっているというわけでは無いが、「化物語シリーズ」にはお金を払うと決めたので、観に行った。

DVDを借りて観たときには全く感じなかった、映像と音響の迫力が体感出来た。そうか、こんなおどろおどろしい、迫力のあるものだったのだ。これは映画館で見なければならない。

総集編だから当たり前なのだが、シーンのカットがある。その中でも、羽川翼が大切なものを阿良々木暦にあげるシーンと、阿良々木暦のヘタレシーンがなかった。どうして?もったいない。

しかし、もしかしたらなのだけれど、ラスト当たりのキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの吸血鬼の絞りかすの姿が、テレビアニメ版に寄せて再画されていた?と思ったのだが、錯覚かな?

映画は映画館で見るに限るな、と思った映画だった。