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上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

国語

テキストにあたる

うちの子どもたちの学習方法を観察していると、「ただひたすら暗記」が多い。小テストを返すと正解を調べ、その正解を「ただひたすら暗記」している。どうしてそうなるのか?と疑問を持つ子どもが少ない。「せんせー、この訳しかたはどうなるんですかー?」 …

文学読み取りの有時間性

「下流志向」には、文学や、音楽は「有時間的」に読む(感じる)ものであると書いてある。例えば音楽は、今聴いている「音」だけでは音楽を感じることができない。もうすでに聞いた余韻と、これからくる音の予想で音楽を味わうのである。文学も全く同じで、…

反応の良さ!

先日、「羅生門」に入る前に、こんなことを語った。実は、そのクラスの担任が、他の先生に、「体育祭の選手と役員決めの時に、『オレはイヤだ』なんてことばっかり言って、全く決まらなかった。」ということをぼやいていたのを小耳に挟んだからだ。語った後…

過去問を配る

昨日月イチの授業研究会で、一斉テストの結果が気になって、どうしても作品の全てを追った授業をせざるを得ない。という話になったので、「テストが気になるんだったら、過去のテストを生徒に配ったら?」と提案した。「こんな問題が出るよ。」ということを…

論理を学ぶ

遠藤周作著「コルベ神父」という随筆を授業で扱っている。この単元で、「論文を書く」ということを目標としている。 遠藤周作は、「コルベ神父」という文章で●●●●ということを伝えたかった。理由は3点ある…… という書き出しでナンバリングとラベリングで4…

絶対に教えられないこと

3年現代文の授業では、「テキストにあたる」ということを目標におこなっている。文章を読み飛ばさずに、こだわって、何か著者のメッセージや思いを感じてほしいのだ。かといって、「著者のいいたいことはこれだ!」という1つの「正解」を探すのではなく、…

リクルートの取材を受けました。

西川先生のご紹介で『学び合い』に関して取材を受けました。「キャリアガイダンス」の取材のために、東京(?)から3名の方がいらっしゃいました。この雑誌は学校の進路に送られてくるから、知っていました。各記事が、こんなに熱心な取材で作られているの…

文字言語表現の書き方

2年現代文の総まとめとして「文字言語表現の書き方」をしている。以下の要素が含まれる。 原稿用紙の書き方を正しく 文字を丁寧に書く 書き言葉で書く メタ・ディスコースを削る 文体(文末表現)を統一する 3時間練習問題をおこない、4時間目にテストで…

つがわ式記憶法

池田修さんの「教師になるということ」で「つがわ式記憶法」が紹介されていた。この手法で漢字がバシバシ覚えられたというのだ。さっそく本を買ったり借りたりしてやってみた。初めにやった「薔薇」という漢字が、書けるようになった。やったすぐ後ではなく…

作文交流クラス募集

小学校の先生の皆さん、高校生と小学生を作文交流させませんか?高校生に以下の内容からどちらかを選んで作文を書かせる予定です。 「朝」・「昼」・「夕方」・「夜」の違いを小学○年生に分かるように説明する。 あるものごとを表す言葉が、言語の違いによっ…

漢字指導

今日も全くの直感に基づいて書いています。以前このブログで漢字や文字の指導が以前に比べると困難になってきたと書いた。何の字か区別がつかない字になっているというものである。原因として、書いた文字を他者に読ませる機会が減ったとか、携帯のディスプ…

文字の修得について

目の前の高校生たちを見ていて、あまりに文字が乱れているのがとても気になる。ひらがながゆがんでいる、なぜゆがんでいるのかというと、筆順が違っている。筆順の基本は小学生の時に学ぶのだろうが、目茶苦茶だ。目茶苦茶だから「れ」と「ネ」の区別がつか…

読書に親しむ科目

次期学習指導要領の高校国語に関して素案が中教審に提示されて了承されたと12付の新聞に載っていた。私が注目するのは以下の科目 現代文A 生涯にわたって日常的に読書に親しむ態度をはぐくむ 読書論ができたら最高だなぁ。少しは高校でも朝の読書の普及がす…

音読すること

音読することは曖昧さが許されない行為である。日本語を黙読する場合では、音読できなくても、漢字によって意味が理解できることがほとんどで、私の場合読書している数%弱は読めない漢字があり、そのままにしている。そのままにしていても、何ら問題はない…

2分間スピーチ

昨年度3年生に試行的におこなった2分間スピーチを今年は2学期初めからおこなう。このイベントの目標は「人前で話す経験を持つ」である。失敗しても次回にチャレンジ可能だ。国語の授業でスピーチをおこなうというと、一般的に「立派な」「内容的にすばら…

自分で分かるということ

「山月記」を「グループ。よみ」させている。「グループ。よみ」は、数人のグループで、句点(。)が来たら次の人に交代する単元の導入時に私がおこなっているものだ。単に「。よみ」をグループでおこなうというそれだけのものである。漢字の読みが分からな…

国語表現の教科書

教科書選定の時期だ。毎回ながら国語表現で使える教科書がほとんどない。教科書はなぜか買わせなければならない制度になっているので、教科書を持たせるのだが、毎回ほとんど使わない。いったい誰があの教科書を作っているのだろうか?国語表現の授業をした…

無意味な会議

学力向上何たら会議国語部会に出席した。教職経験15年未満が出席せよという会議だが、うちの学校の国語にそんな人は存在しない。この会議に出席したのは2回目だ。私が以前に出席した時は司会の人がいろいろ配慮してくれて、実のあるものだったが、今回はど…

「著者はなにが言いたいのか」は意味がない

内田樹のブログで、そのような記事が書かれていた。内田樹は、「これってこういうことなんじゃないかな?」という超感覚的な思いつきを論理的に書いてくれるから「そうそう、そうだよね。」と頷けるものが多い。記事の内容を簡単にいうと、言葉で表現するこ…

文化の伝承

人間は言語を獲得し、代々修得してきた。赤ん坊が言語を習得し、使えるようになる過程は、過去何千年も変わらずほぼ同じパターンでおこなわれていたものと思われる。なぜ言語を習得する必要があったのかというと、同時代の別世代の人とのコミュニケーション…

創造力

それは、小学3年生の娘の学校では創作漢字というものをやっている。しかし、現実に存在する漢字さえも創作漢字を作っていた。これでは基礎学力の定着は望めない。そもそも小学3年生の歳では、創作はできない。この歳の子どもは記憶力が高いのだから、創作…

筆順

最近筆順に凝っている。というより、自分の名前の字の筆順を課題に出したので、それをチェックするのにあやふやなものは1つ1つ調べているのだ。自分は筆順はほぼ完璧と思っていたら、穴があった。「長」の1画目は横棒、「馬」の1画目は縦棒だと思ってい…

原稿用紙における句点の書き方

4月初めなので、原稿用紙の書き方を授業でおこなう。そこでまた新たな事実を発見。縦書き原稿用紙の場合、句点(。)をマスのどこに書くのか。疑いもなく右上だと思っていたが、数人が右下に書いていた。「そう習った記憶がある」というのだ。1人が勘違い…

サーカス「夜は劫々と更けまする」中原中也

「夜」が「劫々」と更けるというのは、どういう意味なんだろう?とちょっと疑問に思ったのですが、「劫々」自体が辞書に載っていない。ネットで解釈を探しても見あたらない。「劫」は「非常に長い時間」というように載っているが、「劫々(こうこう)」では…