上越の雪はすっかり解けて、もう春である。1月から回数券を買って、週1回かわら亭に通い詰めた。3カ月10回5,000円である。1回500円。しかし、3カ月で使い切るには、週1で行かねばならぬ。
真冬のサウナは、外気浴がもう、修行だ。気温5℃以下なんてざらだ。かわら亭の水風呂なんて、10℃よりちょっと上ぐらいなのか?と思うくらい、キンキンに冷えている。1分と入っていられない。
そこでの外気浴、体を十分に拭いて、露天風呂のヘリに座り、足は露天風呂の中に入れておく。これが良い。真冬の外気浴で辛いのは、足である。足もとが冷たいと、それが気になって自分に入り込めない。足もとだけでも暖かくすると、いい感じでいつまでも座っていられるのだ。
だから、理想の外気浴は、外に足湯があるところなのだろうけれど、そんな施設はどこにもない。
まぁ、これで真冬のサウナでは、結構ととのえる。しかし、これは、ととのっているのか、あまりにも寒くて凍えているのか、ちょっと混乱しながら、寒い寒いと思ってサウナ室に入ると、至福の時を迎えられるのだ。
サウナに入った後、積もった雪にダイブ!ができるかな?と思っていたのだが、今冬の妙高は、雪は多かったけれど、結構湿った雪で、かわら亭に積もっていた雪は、ガリガリの雪だった。降りたてだったらよかったのかもしれないけれど。
《脱週イチサウナ》
新潟には、サウナメインの施設が皆無だ。温浴施設にサウナが付いていたり、温泉がメインで、サウナは申し訳程度に付いていたり。サウナメインの施設も最近できたのだが、水風呂が海だったりと異端だ。
だから、新潟にはまだまだサウナ文化が根付いていないと思う。サウナ文化とは、何かというと、「サウナでのマナー」を守る人がサウナを楽しむ施設がたくさんあるということだ。サウナメインの施設があれば、当たり前のマナーを守れる人に愛されるだろうし、店側もそれを発信するはず。水風呂に汗を流さず入ったり、サウナ室で喋ったり、サウナ室で汗をだらだら床に落としたりというようなことは少なくなるはず。
サウナしきじや、ホテルニューウイングのような施設が新潟にできないものだろうか?
サウナを知って6年だが、新潟県内の主たるサウナに入っていったが、サウナメインの施設というものは無かった。ところどころ残念な部分があり、残念な客がいた。
「今年は週1でサウナに行くぞ!」と新年の目標に掲げていたが、毎回、「今日は当たりかな?、外れかな」とビクビクしながら行っている自分がいて、「これって、癒しになっていないよな。」と思ってしまった。もちろん、広い風呂に入れるとか、真っ裸で外気に当たるということは、アパート暮らしではできない体験なのだけれど、1人マナーを守れない人がいるだけで、せっかく500円以上払って行った癒し空間が台無しになる。
最近はコロナのせいで、サウナ入室人数も制限されていて、平日夜行っても混んでいるときもあり、「あ、今のうちサウナに入らなきゃ。」「あ、今のうち水風呂に入らなきゃ。」なんていつも気にしていなければならない。目の前では、ガチャガチャした色のあふれたテレビが流れていて、心の中もそんなことを常時思っていなければならないし、全く癒しにならない。これを週1で行い、たまにある、客が少ない「最高の時」を体験するために、他のほとんどの「イライラする時」を我慢するって、本末転倒だな、と思った。
だから、この回数券がなくなったら、しばらく常時サウナに行くのはやめようと思う。その分お金を貯めて、比較的近い「The SAUNA」とか、ちょっと遠いナスパニューオータニのサウナとか、2〜3カ月に1回行ければいいのかな?とも思う。
それでも、もっとお金を貯めてサウナの聖地に旅行したり、はたまた、テントサウナを買うしかないのかな?