目の前の子どもにどうするかと、自分の子どもをこれからどうするかと、考えながら読んでいた。私が子どもだったときとは異質(考えもしなかった)の考え方で、今の子どもは動いているということだった。
そのキーワードが「無時間的」である。昔の子どもは時間軸に沿って行動していたが、今は違うというのだ。即座に答えが出ないことに対しては、行動しない。また、答えが先にあることさえも考えが及ばないというのだ。
それが消費(=無時間)社会に生まれたときからどっぷりとつかっている影響だというのだ。
教育自体も時間的なもので、すぐに答えなんか出せないものだ。それなのに、今はすぐに数値化して答えを出そうとしている。それは破綻をきたすというのだ。
無時間的思考の子どもたちに時間思考を身につけさせるには……。その1つは読書かなぁ?と思うのです。読書って時間軸に沿ってしかできないから。文章自体が1次元的ですから。
全ては受けいれられなかったけど、目の前の子どもたちの行動の原因を説明してくれた本だった。
今日の日記、支離滅裂ですが、読後感想ということで、単なるメモです。
- 作者:内田 樹
- 発売日: 2007/01/31
- メディア: 単行本