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上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

国語の目標の設定

『学び合い』では目標を設定すればよいというが、これが実は難しいし、『学び合い』に興味を持っている人にとって一番悩むことである。「国語で『学び合い』をどうすればよいか分からない。」という方がいるが、目標をどう設定すればよいのか迷うのだろう。

先日のフォーラムで、私は「『注文の多い料理店』では△△を目標にしました。」と例を示したら、「なぜそれに気づいたんですか?」と聞かれ、「どっかで、大学の先生が『注文の多い料理店』について語っている時にそんなことを言っていたのを思いだして……。」と答えた。

その質問した人は、結局そういう専門的なことを学ばないと、いい目標を設定できないんじゃないか?という感じで受け取った。

そうじゃないんだな。私は高校レベルの学力をもとに、素朴な疑問を感じてそれを目標にすればいいんだと思っている。だからきっと私でも数学も理科もいい目標設定ができるんじゃないかと予測している。

ということで、授業での目標設定を今後考えていきたいと思う。「この文章ではこの目標を設定したら、このように子どもは活動した。」ということを記述できるようにしていこうと思う。

授業で扱う文章は多種多様なので、たくさんの文章について考えていくうちに、何か国語専科でない方にも「なるほど」と思える「核」みたいなものが分かってくるんじゃないか?と思う。

国語の指導書ほどいいかげんな指導書はないと思うし、教科書に載っている設問自体も投げやりなものばかりである*1。「この作品を分かるようにしなさい。」と言っても子どもたちは何をどう「分か」ればいいのか、分からないのは目に見えている。先ほどの例のように教師自体が何をもとに読んでいっていいのか分からないのだから。

そこで教師は目標設定を苦心するのだが、なかなか上手く行かない*2。来年のフォーラムで、「学び合う国語〜目標設定コーナー〜」なんていうブースを設けられればいいなぁ。

*1:高校の国語教師で、教科書に載っている設問を扱う人はまずいない。

*2:実際私も今、「山月記」で「群読で表そう」という目標設定をしているが、うまく行かない部分もある。