Pay it Forward,By Gones

上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

クラス全員に成果を求めること(ふりかえり2)

ようやく私もクラス全員に成果を求める課題(クラス課題)も今年度から課した。それまでは、「必要だったら交流してもいいよ。」というスタンスだった。

そして、年度の授業が終わるので、1年間のふりかえりを書いてもらっている。その中で、クラス課題について言及しているものがあった。

「今までまとまっていなかったクラスがこの課題でまとまるようになってきた。来年もこのような課題を出してほしい。」

クラス課題はクラスのレベルを底上げするのに非常に有効なのはわかっていたが、みんながいろんなところで言っているように、クラスの雰囲気を良くする効果も本当にあるんだなぁと実感した。

「自分がいいかげんに取り組んだら、まわりが迷惑する。」という「シバリ」で課題をしぶしぶ出させるだけではないんだなぁと思った。

とは言っても、今のところ私が出した課題*1を達成できたのは、5クラス中1クラスなのですが。締め切りは今日だからあと1クラスが達成できそうな雰囲気です。

<追記>
今、子どもたちは放課後に必死に課題達成を目指してやっています。つまり、「授業時間以外の学び」がおこなわれるようになったというのがクラス課題の最大の成果かもしれません。

『学び合い』が全ての時間、帰宅後、学校卒業後にも行われるのが理想です。

*1:この課題は、150字程度の文章2つを、正しい原稿用紙の使い方、整った字、書き言葉、メタ・ディスコースを削って書き直し、1つの間違いがあったら再提出というもの