Pay it Forward,By Gones

上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

腹立たしかったこと

昨日ある先生が私のところに来て、「ある生徒が自分の授業で集中できていない。他の生徒の迷惑にもなっている。担任がよく指導をしてほしい。」ということを言ってきた。

言いに来たのは年配の先生である。その時には「私が指導してよくなるんだったら、もうよくなっていますよ。」なんて言った。実際その生徒は最近荒れている。

その話を聞いて、腹立たしかった。しかし何に対して腹が立ったのか昨日はわからなかった。一晩おいてちょっと冷静に分析してみようと思った。

腹が立ったと考えられる理由

  1. 自分で自分の授業を管理できず、それを担任の指導の足りなさのせいにしている口調に腹が立った。
  2. その個人だけを指導すればその人がよくなると思い込んでいるその先生の考えの浅さに腹が立った。
  3. あれだけ言っているにもかかわらず、3年生の自覚がない行動に腹が立った。
  4. クラスみんなでよくなろうということを目指しているのに、その生徒に対してまわりの生徒が声もかけないのに腹が立った。

その先生に言われた時点で湧いてきた腹立たしさの原因の順番は1→4だが、ことの重大さは4→1の順番だ。ということで、朝、SHRでクラスの目標を確認し、「全員で卒業しよう」訴えた。

なかなか高校は、教科担任制なので、歯がゆいところがあります。それから、言ってきた先生がベテランの先生ではなく、駆け出しの先生で、「どうしましょう?」と相談にきたのなら、1,2の原因はは全く起こらなかったんだろうなぁと思います。