Pay it Forward,By Gones

上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

本当に信じているか?

『学び合い』ではまず子どもの力を信じることが大前提である。しかし、本当に信じているかどうかは、非常に重要なことである。

私は以前は全く信じていなかった。教師が目を離せば、子どもは必ず怠け、教師が引っ張っていかなければ高みに登っていかないと思っていた。そう思っていたからそのような授業や、そのような生徒指導をしていた。その時の生徒に会うと必ず謝っている。

しかし、十数年かけて、自分の思い込み(習慣)はおかしいということがわかってきた。「朝の読書」での子どもたちの学びに触れたことが大きいと思う。

だから、教師の言動の端々から、「あ、この人は子どもの力を信じているな、信じていないな」ということを敏感に感じとることができる。

きっと子どもたちは自分たちのことだから、私よりも敏感なんだろう。「本当に自分たちを信じているか、実は形式だけ信じている真似をしているか。」を正確に見分けることができるんだろうと思う。

『学び合い』において、本当にここが重要なことなんだろうと思う。



","歌�w最近、子供たちを信じてなかったかも・・・と反省いたしました。子供たちを信じ、信じている気持ちを伝えようと思います。�x
F-Katagiri�w歌さん、コメントありがとうございます。<br>テクニックやセオリーを重視しすぎると根本のところを忘れてしまいますよね。私もいつもふりかえっています。<br>逆にいうと、根本のところがしっかりしていれば、「何をしても大丈夫」と思うのです。�x
osugi-symphonicity�w片桐先生はじめまして、大阪のおすぎといいます。<br>この記事を読んで、『学び合い』の文化を創るには、人間の力を信じることが大事なんじゃないかと思いました。相手が大人であっても、『学び合い』の子ども観というか…僕は人間観だと捉えています。<br>そして、相手は自分と同じくらい有能であり無能であるが、可能性や強みは人それぞれ違うから互いに補完し合うことが大切、と捉えるようにしたいなと思いました。�x
F-Katagiri�wおすぎさん、コメントありがとうございます。<br>「相手は自分と同じくらい有能であり無能であるが、可能性や強みは人それぞれ違うから互いに補完し合うことが大切、と捉えるようにしたいなと思いました。」<br>いいことばですね。<br>誰に対しても尊敬の気持ちを持っていれば、『学び合い』文化が自然と生まれてくるのかもしれません。しかし私は教師になってからそうなるのに十数年もかかったし、気を抜くとその文化を簡単に壊してしまいます。<br><br>精進が必要です。