Pay it Forwad,By Gones

上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

あれから1年

あれから1年

2011年3月11日、高校一般入試の合格発表の日だった。2時から合格発表で学校に集まり、その後各々家に帰ってどのように過ごしていたんだろうか?どこで揺れを感じたんだろうか?家族といられたんだろうか?

長男は小学校で、次男は保育園で揺れを感じた。家族ばらばらだったが、なんとかみんな無事というのがわかった。

前任校では合格発表の日に体操着や作業着などの採寸があったので、かなりの合格者が体育館にいた。そこで大きな揺れを感じ全員が外に避難した。それほど暖かくなく外にいるのはつらかった。15分ほど待避し、その後揺れもあんまりなくなったので、校舎に戻った。

その後テレビで津波が押し寄せる映像が流され、それに食い入ってみていた。時間が経つごとに被害の悲惨さが浮き彫りになって、ただ事ではないという実感がした。数日経ち原子力発電所がとんでもないことになっていると知り、日本は大丈夫か?と思った。朝目が覚めたら、この災害は夢だったことにしてほしいと何回も思った。身内も仙台の地で被災した。東北には知り合いがたくさんいた。1〜2ヶ月後、知り合いは全員無事だと知り、ちょっと安心した。

これからの日本の復興を担う若い人たちを、その担い手たるべき力をつけてもらうために自分は自分の職を全うしたいと思った。今の日本の体制ではそれが難しい部分があるとも思ったが、自分ができることを自分の仕事としてやっていくことが使命だとも思った。

あれから1年、一昨日合格発表、昨日は三越まで制服の採寸立会に行った。ああ、みなさんは去年の今頃こういうことをしていたんだとやっとわかった。みんな笑顔だった。ジャンパースカートを試着して、スカートが長い、短いといろいろやっていたんだなとわかった。今後の高校生活への期待と不安を抱きながら、1つ1つ準備をしていたんだなとわかった。今年の彼女たちは去年のみなさんだ。

写真は三越7階から見える風景
f:id:F-Katagiri:20120311092824j:plain