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上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

帰ってきたヒトラー 2015

CS視聴。
1945年敗戦間際のヒトラーが2014年のドイツにタイムスリップするというもの。

ヒトラーはテレビ番組企画のためにドイツの様々な街に行き,住民にインタビューする。「今のドイツの不満派なんですか?」住民は,移民問題,経済問題,福祉問題と社会問題への不平不満を口にする。「ヒトラーはそうだ。その通りだ。」と住民の意見に全て同意する。

極右政党の党首に会い,「やっていることが生ぬるい」と批判する。

バラエティー番組に出演したら,大人気になり,国民から指示される。もちろん国民は偽物,お笑い芸人だと思っている。ヒトラーを国民は今の暮らしをよくしてくれるヒーローだと賞賛する。今よりも民意を反映してくれる旗振り役とみんなから見られる。

だからネオナチには敵対され,あるとき暴行を受ける。

ここが面白いところ。ヒトラーは70年前と全く変わっていないのに,国民のとらえ方が全く違う。ヒトラーはエンディング近くで言う。

私が無理矢理戦争をしかけたのではない。大衆が私を選んだのだ。

何でもかんでもヒトラーに責任を負わせて反省がなければ,また同じことをくり返す。これは日本も同じこと。

最後,ヒトラーを見つけ出し,行動を共にしたテレビディレクターが「ヒトラーは本物だ」と気づくが,精神錯乱者として病院に隔離される。

真実を見抜いたものは口を封じられるということか?民意に都合の悪い者は排除されるということか?