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上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

たすくま


#たすくま

「たすくま」というタスク管理アプリを使い始めて50日以上経った。「タスクシュート」という有料webサービス(?)のiPhoneアプリである。

そもそもこれを導入しようと思ったのは,Apple Watchに表示されるスケジュールが,今のスケジュールは表示されるが,次のスケジュールが表示されないということで,「次も表示されるApple Watchスケジュールアプリ」が便利だと思ったからだ。

そうしたら,「たすくま」はスケジュールアプリではなく,タスクアプリだというのだ。

導入したては,何が何だか分からず,設定をし,とりあえずこれから自分のおこなう行動を入力し,終わったら終了ボタンを押し,Googleカレンダーに入力してあったスケジュールが勝手に反映されるから,それは便利だなと思っていた。

いろいろネットで調べて,マニュアルも買って読んでみると,リピートタスクが充実(正確に)してくると,便利だと分かるから,とりあえず1カ月は使ってみよう,という書き込みが多かった。

使い続けて分かったのは,自分はこういうライフログを入力していくことが苦ではないということ。決められたルーチンに沿って行動することが苦ではないこと。毎日同じようなことを同じようにしているんだということ。などだ。

どんどん使い続けていくと,例えば,こんなことに気づく。

  • 朝の穏やかな時間にメールチェックで忙殺されると,まとまったことができにくいから,午後の時間に「メールチェック」というタスクを入れた方が安心して後回しにできる。
  • 毎日やった方がいいこと,例えば,「授業準備」とか,「講座準備」を午前中に入れておくと,実行する割合が高くなる。
  • すぐに忘れてしまう,どうでもいいようなこと(例えば,足の爪を切る)などを,「あ,やらなきゃ」と思ったときに入力しておくと,その時間帯に必ずやるようになる。逆に,入力しないとずーっとやらない。
  • ほぼルーチン化している「料理→食事→片付け→洗面→ヒーター消化→移動」などという朝によくある行動を「実行」「終了」していくだけで気持ちがいい。
  • 「図書館の新聞を読む」というような,ふと忘れてしまいそうなことを毎日のタスクにしておくと,ほぼ必ず実行する。
  • 最近異常に多くなった「トイレ」を1日に何回行っているのか数えることができる。

自分は「決められていること」を実行するのに何の抵抗もない。これらは自分で決めたことなのだが,「決められているから」という感覚で確実におこなうことができる。

今,別のiPhoneアプリで,「歩数が6,000歩行かなければ,1,000円貯金」という設定をしている。これも自分で決めたことだが,「決められているから」といいうことでなんとか歩こうとする。私はそういう性格なのだ。

まだまだ「たすくま」には知らない効果があるようだが,とりあえず50日を過ぎて,このような効果を発見した。せっかく買ったマニュアルを読了していない。「マニュアルを読む」というリピートタスクを設定しなければ。