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上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

傷物語


DVD視聴

これで「〈物語〉シリーズ」の全ての映像を観たと思う。Amazon Prime Videoで,「化物語」から見だし,「化物語」の前があるということは,ストーリーの中で触れられていて,どういうものなのだろう?ともやもやしながら見進め,「終物語」をAmebaTV無料期間に観て,映画「続・終物語」も映画館で鑑賞し,残すは「傷物語」のみとなていた。

映画「続・終物語」はお金を払って観た「〈物語〉シリーズ」唯一の作品だったのだが,今回はDVDを借りなければ観られない。そこでゲオ宅配レンタルの無料期間を使い,観ることができた。あ,これもお金を払っていないことになる。(実際は,Amazon Prime Videoでは,年会費を払っているのだが。)

他の「〈物語〉シリーズ」とはタッチが違う。背景はリアルタッチだが,登場人物は漫画的なのだ。その違和感を狙っての作画だと思うが,「この世」感が感じられず,ストーリーにとても合っている。

映画館で上映されたときには,私は「〈物語〉シリーズ」なんて全く知らなかったから,映画に行こうとも思わなかったのだけれど,この3部作,1作が60分程度で,正規料金を払って映画にいったら,「え?これだけ?」と観た人は思わなかったのだろうか?3回映画料金を払わなければ最後まで観られない。実際にはどのような上映形態だったのだろうか?

それはそうと,「〈物語〉シリーズ」の始まりであり,世界観がここに全て詰まっていると言っていい。阿良々木暦の誰も「見捨てられない」気持ちや,羽川翼に恩義を感じる気持ち,本当は死ねないキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの死を恐れる気持ちから阿良々木暦を頼り,恩義に感じる気持ち。

その後続々登場するの人物の劣等感と後ろめたさと孤独感がここに現れていた。そして阿良々木暦の唯一の「友だち」となる羽川翔とのつながり。決して恋人にはならない関係性。羽川翼阿良々木暦の最初で唯一の「友だち」として現れたから,その後絶対に「恋人」には発展しないと阿良々木暦が決めているようでもあった。これがまた悲劇を生むのだが。

〈物語〉シリーズ」の阿良々木暦以外の登場人物は,家族起因のいろんな問題を抱えていて,それが怪異と繋がるきっかけとなっている。しかし,阿良々木暦(とその家族)は,家族的には恵まれていると思われるし,友だちを作らないのも,1年生の時のクラスでのある出来事がきっかけで,阿良々木暦に原因があるとも思えないのだ。単に「見捨てられない」という性格,性質により,怪異と関わらざるを得ない宿命になっているとしか思えない。本当のところはどうなんだろう?

実は「傷物語Ⅱ」を飲み会のあとに観たこともあって,記憶がおぼろげで,その後Ⅲをレンタルして観たのだが,どうも繋がらない。結局Ⅱをもう一度レンタルして観ることになってしまった。再度観て,ようやく思い出し,Ⅲとのつながりがわかったという顛末であった。

傷物語」を観たから,解けた謎もあるし,まだ解けない様々な謎がある。Amazon Prime Videoで最近「終物語」が観られるようになり,「暦物語」以外は全て無料で観られる。また見返せば,疑問点が解消されるだろうか?それは来年の課題にしよう。