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上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

盆唄



高田世界館で鑑賞。高田世界館には,年に数回程度しか行けていないなぁ。珍しくドキュメンタリー映画を観に行った。

福島県双葉町原発爆発により帰還困難地域となっている。そこで行われてい盆踊り(盆唄)をテーマとして,盆踊りの復活,盆踊りの伝承などを描いた映画だ。

見ようと思ったきっかけは,「久米宏ラジオなんですけど」で,盆踊りに関わる人たちの写真をとり続けていた岩根愛さんがゲストとして出演したからだ。

福島県双葉町からハワイへの移民たちが,移住したときから,夏には盆踊りをおこない,盆踊りの文化を継承している。双葉町では盆踊りを行えなくなった双葉町住民たちが,ハワイにいって,双葉町で行われている盆踊りを(つまり,原形)を教える。そして,いつか,双葉町に還れるときが来たとき,何世代後になるか分からないが,その時にはハワイの人たちに盆踊りを教えてもらおうという願いでそれを行ったそうだ。

「祭」とは,何のために行うのか,それを表現している映画だと思った。私は盆踊りの記憶として,小学校の時に近くの公園でおこなわれたものに行ったことしかない。各町内会で盆踊りを開催していた。今やその公園はもう無く,盆踊りも開かれていない。大人になって盆踊りを主催する側になったこともない。新潟市では盆踊りはもはや,小学校の運動会で踊られるものか,新潟祭の民謡流しでおこなわれるものになってしまった。そういえば,高校の時,1回だけ,民謡流しに参加したことがあったなぁ。

しかし,運動会や,大きな民謡流しとは違った意味があることが分かる。それは地域の人たちとの繋がりの確認であり,ハレの場での気持ちの解放であり,祭りの後の日常を確認する場でもある。

祭りは行われなければならぬ。

映画の最後15〜20分続く盆踊りのセッションは圧巻だった。延々と歌と太鼓と笛が続き,見ている方はビートが体に染みついてくる。JBのコンサートのようだった。あい,そういえばJBの映画を観たのも高田世界館だったな。