Pay it Forwad,By Gones

上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

自省録 マルクス・アウレリウス 京都大学学術出版会 1998


めちゃくちゃ手強かった。読んでいる端から何が書いてあるかわからなかった。読んでも読んでも頭の中に入らない。ところどころぽつぽつと残っているだけだ。これを読んで,解説しているひとは,なんて頭がいいんだろう?と思ってしまった。

そもそも「自省録」は,人に読ませるために書いたものではないという。自分の覚え書きだそうだ。マルクス・アウレリウスは,哲学者になりたかったのに,ローマ皇帝になってしまったそうだ。だから走り書きを残しておいたんだろう。

それでも,なるほど,と思った記述もいくつかあった。細かい部分は表記が違っているけれど,こんな感じ。
>>
人は,今しか持っていない。過去も未来も所有していない。だから,所有していない過去に対して悔やんでも,意味がない。まだ所有もしていない未来に対する不安を持っていても,それは勘違いである。
<<
なんか,いい表現だなぁと思った。

いつも寝る前の数十分間読書をするのだが,読むと眠くなるタイプのヤツ。図書館から借りたのだが,2カ月の期限が来てしまい,返却せざるを得なかった。あと1/4ほど残っているが,未完読で返す。また手に取ることはあるのだろうか?

マルクス・アウレリウスは,空中ブランコをするときには,下に安全策としてネットを張るようにとおふれを出した肯定だそうだ。いい人だ。