Pay it Forward,By Gones

上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

新津南高等学校職員研修

今年は講座、講演などがぎゅっと詰まっていて、出張続きだった。そして初めての高校の職員研修の講師に呼ばれて、かなりのプレッシャーだった。高校教師出身の大学教員ということで、温かく見てもらえるのか、厳しい目に曝されるのか、分からなかったので、とにかくプレゼンを作り込んだ。

数ヶ月前に依頼があって、この研修の内容をずーっと考えていた。思いついてはプレゼンを作り、本を読んで情報を仕入れてはプレゼンを作り作りしていたら、スライド枚数は200枚を超えてしまった。2時間だからこのくらいあった方がいいかな?と思ったが、結局1/4は紹介できなかった。

文科省の学力向上事業の一環で呼んでくれたのだが、初めは主体的・対話的で深い学びを生む授業の作り方を伝えようと思ったのだが、校長先生や教頭先生といろいろ話をさせてもらって、

学級経営マインドをもった授業づくりの仕方

という内容にした。授業づくりは、教科の知識、教科教育の知識だけではやっていけず、いまや高校でも人間関係づくり、特に教師と生徒との人間関係づくりの構築を意識的にやっていかなければ、授業は成立しないようになって来ているということをお話しした。

とっても暑い中、夏休み中盤でゆっくりしたいという中、たくさんの先生が来てくれた。ホワイトボードを用意して、数名で問題に答えてくれたりして、意欲的に参加してくれた。2時間はあっという間(プレゼンが終わらない!と焦っていたせいだと思う)だったが、参加してくれた先生方は長く感じていたのだろうなぁ……。

こういう研修があると、今までの自分の研究や思いを整理する機会になるので、とても勉強になる。大学院生や学部生との授業で生み出したものを、このように外部の講座でまとめ上げ、それがまた大学院生や学部生に還元できるのかと思い、「社会還元」というのは、とても重要なのだな、と思った。それでもかなり準備には時間が取られるのだけれど。

さて夏の講座、講演も1つを残すところとなった。参加者は知り合いばかりなので、互いの悩みを打ち明けて相談する講座に使用か?と思う。その準備はちょっと余裕があるので、しばらくはサウナに通ってゆっくりすることにする。