高田世界館で鑑賞。最近話題の韓国映画はよく見るようになったと思う。日本で上映される韓国はとんがっているのが多く、見応えがある。この映画も、「え、本当のことなの?さもありなん。」という内容だった。
北朝鮮の金正日の時代、韓国の金大中が大統領になるちょっと前の時代、南北がとても近くなったきっかけの出来事も描かれていて、金大中の前政権が政権維持のために工作員を使い、北朝鮮に武力行使をさせていたという驚愕の事実も描かれている。本当かどうかはわからないが「さもありなん」という感じだ。もしかしたら日本も今、そんなことしているんじゃないか?と勘ぐってしまう。
だんだん主人公が重松清、北朝鮮側のキーマンが梅沢富美男にしか見えなくなってくるのが面白かった。ということは、どんどん感情移入してしまっているということだ。
韓国映画は過去の自国の歴史をこのようにどんどん暴いていっている。日本映画はそういう気概がもう無くなっているのか?「補助金を削られたらやっていられないから。」と及び腰になっているかも知れない。日本映画の衰退はひどいもんだ。
「これからは金をかけない面白い映画」というジャンルしか日本映画は生き残れないのかも。