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上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

授業改善と働き方改革と教員研修と

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ある高校の学校評議委員を務めて3年目となり、任期終了となった。最後の会合があったので、思っていることを忌憚なく述べさせてもらった。

生徒のアンケートで、「教師に気軽に相談できる」という項目で、3割強の生徒がよい評価をしていなかった。まだ昔の感覚で高校教師をやっている人が多いのではないか?または、教師が忙しすぎて生徒と接する時間を取れていないのでは無いか?という話題になった。放課後は会議、宿題のチェックや小テスト等の採点で、生徒と接する時間が取れない。時間がなければ生徒と相談できるはずもない。

思い切って、小テスト中止月間を作ってみては?という提案をしてみた。宿題や、小テストは学力向上に有益であるというエビデンスは無い。もちろん、有益で無いというエビデンスも無い。しかし、少なくとも生徒と教師の時間を奪っているのは明らかである。それなら思い切って「今月は小テスト(または宿題)を中止する」として、様子をみてみればいいのではないか?と提案してみた。そこで検証してやっぱり戻すか、その後も中止するか、検討すればよい。

学校現場は前例踏襲が旨となっている部分が多い。しかし、働き方改革と絡めて今までの取り組みをみなおす絶好の機会だと思う。今や、定期考査や、小テストでさえも、家に持ち帰って採点することはできない。ひどいときには休日に学校に出勤して採点しなければならないこともあると聞く。働き方改革の真逆を行っている。それならそんなテストはやめてしまえばいいのでは?とも思う。地域の中心校が先に立ってやってみる価値はある。それで元に戻したとしても、効果を理解して行うことになるのだから、益はある。

また、授業改善に関しては、次の3つを提案してみた。

  1. 互いに授業を必ず見にいき、レポートを書き、全職員に教員研修でシェアすること。
  2. 自分の授業はどうだったのか、生徒にふりかえりを書いてもらうこと。
  3. 卒業した大学4年生や、そのちょっと上の先輩に、高校の教育活動が今同役に立っているかアンケートをとること。

これらの3つを行うことで、授業改善は進むはずと提案した。教員は、特に高校教員は管理職からとやかく言われてもそれほど気にしないが、①同僚 ②生徒 ③卒業生 からの評価を気にする生き物だ。それをいかに使えるかが学校改革のポイントだと伝え、私は役目を終えた。