Pay it Forward,By Gones

上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

ON・OFFライン授業

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今週から対面授業をおこなった。対面授業ではないと効果が期待できないからだ。今までZoomで大学外の方も参加していたので、Zoom参加もできるようにしようと思い、私の持っている機器を駆使しておこなおうとした。

Zoomには、MacBookProでログインし、ホストとなる。私の持っているiPadでもログインし、自動的に共同ホストになる。iPadでは教室全体を撮すようにし、このiPadからZoom参加の方の音声を聞いたり、教室内の音を拾うようにする。MacBookProでは、こまごまとした設定をする。チャットを書いたり、ファイルを送信したりなどだ。

40分以上前に教室に乗り込んでセッティングしていたのだが、プロジェクターに映らない。なんだかよくわからないスイッチャーがあるのだが、そもそもそれが反応しないのではないか?スクリーンをおろすリモコンも見つからない。うーん、Zoom参加の方と教室の受講生でやりとりをするために、教室横のスクリーンを使おうと思ったのだが、プロジェクターに電源は入るが、映らない。

そんなこんなでZoomに参加する人はどんどん参加するし、受講生もやって来て、授業開始の時刻になってしまった。この授業は、私がしきるわけではなく、毎時間担当者が進めていくので、私はAV機器を機能させることに集中した。結果的にはお手上げで、教育支援課の方を呼んで、やってもらったのだが、結局接続しない。うーん、困った。最終的には裏技で、マニュアルに書いてない別の系統で前のスクリーンに映すことができて、事なきを得た。

アームを使い、iPadの画面を教室内に示し、Zoom参加者とやりとりできるように見せた。iPadのマイクもミュートにしないと、教室内の音がZoom参加者に伝わって対話に集中できないということで、ミュートが必要だった。

全体討議の時、音がiPadのスピーカーだと大きくないので、何とか教室のスピーカーで流すことができないか?と考えた。初めマイクを使って音を拾おうとしたが、ハウリングで爆音が流れてしまった。こういう場合って、ハウリングが問題なんだよなぁと悩み、iPadのステレオミニジャックをミキサーに繋いで流してみたらうまくできた。教室内の音をiPadのマイクが拾ってハウリングにならないのか?と思ったが、Zoomは、音を拾うマイクは必ず1人分なので、大丈夫だということがわかった。つまり、教室内のマイクがZoom経由で1つだけだったらハウリングは起こさないということがわかった。

つまり、Zoom参加者と教室内とで対話的な学びが可能だということになる。と言っても、Zoom参加者の声が教室内に響くと他のグループの対話の邪魔になる可能性があるので、その場合はイヤフォンで音を聞き取らなければならないということになる。これはちょっと面倒くさいか?でも、次の時間はそうやってみようと思う。これは、オンライン授業の可能性が広がるような気がする。全部オンラインだと得られる情報が少ないので、疲労するが、教室内の授業が基本で、そこに足を運ぶことができない人はZoomで参加し、教室内のリアルタイムダイナミック性があると、それがZoomに伝わるのではないか?とも期待する。

Zoomを起動しているとき、iPadのスピーカーが完全にミュートにならないのはどうしてだろうか?それがとても不便である。ステレオミニジャックにプラグを差すとミュートになるから、それで対応せねばならぬ。

今日は冷や汗が出たが、次はもっとうまくできるだろう。私も対話に参加できるだろうと思う。