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上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

長野吉田高等学校進路講演会&大学授業体験

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今年は出前講座で2回も長野県の高校に呼ばれた。長野市にある長野吉田高等学校は、思いの外上越から近かった。土曜日朝イチの講座で、寝過ごしてはいけないと思って5時過ぎに目覚めて早めに出発したが、カーナビの表示を見ると、集合時刻の45分以上も前の到着予定時刻だ。もっとゆっくりしていても良かった。

高2の教員を志望している生徒が多い講座で、教員になる心構えや、知っていてほしいことを伝えて、群読講座もしてほしいということで、てんこ盛りの内容だった。生徒は集中して取り組んできて、気持ちよく講座を行うことができた。

最近の群読講座は、漢詩ラップ群読、俳句ラップ群読である。このパッケージがだんだん完成してきたと思う。漢詩とラップ、俳句とラップの親和性の表れだと思う。漢詩、俳句とも、音の響きに重きを置いて作られる韻文であるから、ラップに合っているのだ。

漢詩は、高校2年生でほぼ習う「山月記」の作中漢詩を示し、漢詩というのは韻を踏んであるので、書き下し文だとその韻が体感できない。だからラップにしたというストーリーでこちらで作った漢詩ラップ群読を演じてもらう。

ラップ初心者の人が多いから、基本的にはライム(韻)の部分は全員で発声し、その他の部分は順番に1人ずつ発声する。ライムだけをみんなで声を合わせて言うだけで、ちょっとラップぽくなるから面白い。

俳句ラップ群読では、俳句のバックグラウンドにあるストーリーを創作し、4拍×4行のラップにする。3行目までこちらで用意し、4行目は各人が作る。本当は全部作らせたいのだが、時間が無いので、4行目だけである。「ライムはスマホで検索してもいいよ。」と伝えたが、高校では授業中スマホ持ち込み禁止だったので、持っていない。自己脳内検索をしてライムをひねり出して作る。俳句のストーリーに合わせた文章を考えなければならないし、しかもライムを文章に入れなければならないし、かなり頭を働かせなければならない。たった1行でも難儀をしていたようだ。

4人グループで、各人が作ったラップを全員で演唱し、その中から1つ選んで、全体に演唱するという流れ。今回はマイクとスピーカーを用意してもらったので、それを持ってもらって発表してもらった。マイクを持つと途端にラップぽくなる。フラットキャップも持ってくれば良かったかな?(偏見?)

46人の参加人数で、12グループだったが、何とか時間内に発表が終わった。

グループのメンバーは、普段あまり喋らない人たちだったが、声を合わせるだけで、なんだか親近感が湧いた。
ラップをやると思って、初めはいやだったと思ったが、やってみたらとても面白かった。

という感想が多く、実はラップってやってみるとかなりハマるのではないか?と思った。音の響きだけに焦点を合わせる音声言語活動って、そんなにないんだよね〜。

ラッパーに噛まれなくてもラッパーになれる。

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