Pay it Forward,By Gones

上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

シラバスの胡散臭さ

内田樹さんが、「シラバスがあるから教育がおかしくなっている。」ということを書いている。

県主催の研修会に参加し、「シラバス作れ」と言う指導主事に、シラバスの無意味さを説いても全く聞く耳持たずである。シラバス作ったからどんな効果があったのか?と聞いてもご回答は全くないんだけれど。

だから、シラバスは作るけれども、どうとでも解釈できるものしかできない。シラバスではなく「進度表」になっているが、しかたがないことだ。当たり前ながらその進度表だって、その通りの進度通りにはほぼ進まない。

立場からなのかもしれないけれど、現場のことは全く無視してシラバス作成を強要する指導主事様は、実のところ現場ではどんなシラバスを作って実際に授業をしていたのか聞いてみたいものです。

内田樹さんは教育現場でわれわれがもやもやーっと思っている疑問や不満を明快に言い当ててくれる。断筆宣言されても切れ味鋭いです。