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上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

竜とそばかすの姫

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2021年 日本 スタジオ地図

未来のミライ」に続き、次男とカミさんと観に行った。細田守作品は、家族で見にいくことが多い。

サマーウォーズ」からさらに発展したインターネット世界を描いている。「サマーウォーズ」では、ガラケーを使い、Ozの世界が現実世界の生活とリンクしていたが、「竜とそばかすの姫」の世界では、「異世界(U)」を現実世界の人間が演じているという設定。こっちの方が、今のネット社会を反映しているような気もする。

細田監督が各所メディアで話しているのだが、「U」の世界は完全にディズニーアニメのタッチだった。個人的にはディズニーアニメよりも綺麗に描かれていると思う。また、手塚治虫アニメへのオマージュもあると思うのだけれど、共感してくれるひとはいるかな?

今のアニメの背景の描き方で、写真をそのままCG化している場面がどんどん多くなっていて、「写真と同じじゃん」と感じることが多かったけれど、細田アニメは、随所手書き感を残しているのが面白い。特に告白のシーンとか、ギャグマンガタッチになったりする。そういうのが好きだ。

もう一つのテーマが、「歌の力」だ。コロナ禍で人を大勢集めてのコンサートができない。スポーツ観戦も制限がかかり、声を出すということができない中、この映画を観て、大勢の人が歌を聞くということが懐かしく感じられ、大勢の人と歌を聞くということも疑似体験できた。

主人公「鈴」、「ベル」の声優、中村佳穂は、ミュージシャンといういうことだが、今までの細田作品のヒロインっぽい演技もできて、抜群の歌唱力で、とてもよかった。ただただ、鈴のお父さんがかわいそうでしょうがなかった。

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