ちょっと前のNHK「プロフェッショナル」に、宮崎駿が出演した。そこで宮崎駿がこんなことを言った。
子どもにメッセージを込めて作品を作ったことはない。
「命を大切にしましょう」なんてことは、
「命を大切にしましょう」と紙に書いて見せればいいだけだ。
メッセージを込めて作られた作品はほとんど面白くない。
ただ、子どもに「つまらない」と思われない作品を作ろうとしているだけだ。
特定のメッセージを込めていないから、受け手はいろんな受け取り方をしてその作品が面白く感じられるんだろう。
これって、「学ぶ」ということの本質だ。ある人のひとことから宇宙の真理を学ぶ人もいれば、全く学ばない人もいる。当然のことだ。
子どもたちにとって、学ぶ対象が1人に限定されている場合(つまり、教師*11人だけということ)は、そこから学ぶ人も学ばない人もいる。しかし、誰からでも学んでいいということになれば、みんなが学べることになる。
「学ぶ」という言葉はすばらしい。
*1:ほとんどがメッセージを強く込めたことを言っている