学術研究の初めは、自分の研究テーマに関する先行研究を調べること。
先行研究を調べて、自分の研究テーマそのままのものが見つかったら、その研究をする必要がない。だって、他の人がやっているのだから。
他の人がやっていても、その研究におかしなところがあれば、そこをさらに研究する余地はある。ただ、あまりオリジナリティーがある研究とはならない。(かなり突き詰めた、精細な部分が大切なものだったら必要かもしれないが。)
しかし、本当にオリジナリティーがある場合、「その研究そのまま」の先行研究はみつからない。オリジナルなんだから、誰もやっていないのだ。
それではどうするのか?というと、その研究テーマに関連した先行研究を探っていく。例えば
高校生が主体的に進路選択をするためには、好奇心育成が必要だ
というテーマだったとして、「主体的進路選択」「好奇心」というキーワードとなる。その2つが揃った先行研究は無いが、
- 主体的進路選択とはどういうことか?
- 高校生は何に影響されて進路選択をしているのか?
- 進路選択をした結果、その選択に納得しているのか?
- 進路に関して適度な選択肢の数とはどのくらいなのか?
- 選択肢から「正しい(納得のいく)」ものを選べる力とは何か?
- 「好奇心」とは何か?
- なぜ人間に「好奇心」が備わっているのか?
- なぜ「好奇心」は成長するにつれて薄れていくのか?
- 人間はどのようなものに「好奇心」を持つのか?
などという問いを立て、それぞれの研究にあたっていく必要がある。
または、「主体的進路選択」を学校のカリキュラム上で実現するのであれば、それを目指しているカリキュラム(例:総合的な探究の時間)は、どんな理念で、どんな教育目標で運営しているのかも明らかにしていかなければならない。
ということで、テーマを様々な要素にわけて、それぞれの研究にあたっていくのが必要であり、それはネットの検索で見つけられるのは、難しい。(かなりの検索技術が無いと。)
図書館に行き、それらがありそうな棚をながめ、それらが書かれてそうな本をごっそり机に持ち込み片っ端から見ていく(決して熟読するのでは無い)と、「なんとなく、これかな?」というのを見つけられる。
せっかく近くに図書館がある大学生は、これを実現できる環境があるのだから、PCのモニターなんて覗かないで、その前に図書館に行くべきだ。
こういうことを大学進学前に身に付けられているかどうかで、その後の研究人生は明るいものか、袋小路か決まってくる。








