Pay it Forward,By Gones

上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

授業

授業デザインの核に迫りたい

この頃、授業を参観していつも思うのだけれど、「やらされている感満載の授業」に自らツッコミを入れられなければ、学びが生まれる授業は実現しないということだ。「その活動、何のためにやっているんですか?」 「どうしてそのプリントにそう示したのですか…

帽子は脱ぎなさいという指導

マスクを脱ぐのに躊躇がないスーパーササダンゴマシーン私の指導の範囲の授業で、たまに帽子をかぶったまま授業を受ける学生がいる。そういう時は、「帽子を脱げない事情があるのなら仕方がないけれど、そうでないのであれば脱ぎなさい。」と指導する。学生…

「拍手」考〜結局授業者の意図通りというメッセージ?〜

前回は授業中の発言に対する拍手は、発言という行為そのものに送られているのでは?と述べた。授業者にとっては授業中の発言は授業が活発に為されているという分かりやすい現象であり、授業者も「授業を盛り上がっている雰囲気を作ってくれてありがとう」と…

今年もアナウンス講座

学部2年生「教育実践基礎論」に今年も常世晶子さんに来ていただき、アナウンス講座を開いた。今年の履修生が30人超で多いので、全員で一斉に声を出すとかなりの迫力、人の声には力がある。まずはよい声を出すには、体をリラックスさせる必要があるというこ…

文章を素早く読むと何かいいことがあるのか?

私は、詩や小説等、文学作品を素早く読むことが苦手な方だと思う。型が決まっている論文だったら、あっという間に(飛ばし飛ばし)必要な情報を得ることができる。しかし、文学作品は、その世界に入るのにとても時間がかかる。好きな歌手の新曲、CDを買っ…

教材の核に迫った授業づくりはどこで学ぶのか?

学部2年生がゼミ決めのために面談する期間になっている。どうしてうちのゼミに興味を持ったのか?と質問すると、「前期の『教育実践基礎論』で、授業づくりをちゃんと学べて、これからも学びたいと思うから」という回答をしてくれる。後期の授業では、小学…

ラップ創作授業(教育課程実践論)

参加者180人超の授業、2年ぶり2回目でラップ創作授業を行った。いつもこの授業はプレッシャーがかかる。「一人も寝させない」授業を目指すからだ。そして寝なければいいということではなく、内職もさせない。ということで、前半は音声言語表現活動の、とり…

なぜ目的も分からず進んでしまうのか?

授業にせよ、研究にせよ、その人主体で進めていくのにもかかわらず、その人はその授業、研究の目的が分からない。「今日の授業の目的は、○○の力を付けるためです。」 「この研究の目的は、○○を明らかにするためです。」ということを言うのを忘れる、というか…

国語科授業で身に付けさせたい力

国語科授業でどんな力を付けられるのか、付けさせるべきなのかをリストアップしている。リストに照らし合わせることで「ただ教科書に載っていたから」とか、「この活動をやりたいから」が避けられると思って。他に何かあるかな? ①音声言語を(効果的に)話…

諦めたらそれで……

これまで様々な状況の授業をしてきたり、参観してきたりした。整然とした授業もあったし、わちゃわちゃした授業もあった。学習者の学びが多い授業もあったし、教師主導でストーリーに強制的に沿わしている授業もあった。学習者が明らかに学びに向かわない、…

言葉を大切にするということ

後期授業「中学校高等学校国語科授業づくり演習」が今日から始まった。ここ数年に無いほど履修者が集まった。この授業では、国語の授業をどうやって作っていくのか?というのを履修者がそれぞれ担当し、題材を提供しながら、対話しながら固めていくものなの…

学生さんと対話の時間

学部2年生授業「教育実践基礎論」の前期の授業が終わった。その最後の時間は、学生さんたちとの対話の時間を設定した。私は今まで伝えたいことがあったら、スライドを作って、投影し、それをもとに話していたのだが、なんだか伝わらない気がしてきて、プレ…

授業づくりビフォーアフター

学部2年生の授業「教育実践基礎論」の模擬授業が佳境を迎えており、連日各班との「対話」で互いに授業を作っていく。「対話の時間を取ってください」とメールが来る。いい傾向だ。それでも「対話」といいながら、私が授業デザインを押しつけてしまう場合も…

20230623教育実践基礎論「目標設定の仕方」

Pixel7のレコーダーで今日の授業の冒頭「目標設定の仕方」を喋ったものを文字起こしをしたものを載せる。Pixel7に接続できるピンマイク(と言っても、マイクだけのものは高いので、マイク付き片耳イヤフォンを胸にクリップで留めた。2千円程度で買えるし、…

20230623教育実践基礎論「目標設定の仕方」

Pixel7のレコーダーで今日の授業の冒頭「目標設定の仕方」を喋ったものを文字起こしをしたものを載せる。Pixel7に接続できるピンマイク(と言っても、マイクだけのものは高いので、マイク付き片耳イヤフォンを胸にクリップで留めた。2千円程度で買えるし、…

20230623教育実践基礎論「目標設定の仕方」

Pixel7のレコーダーで今日の授業の冒頭「目標設定の仕方」を喋ったものを文字起こしをしたものを載せる。Pixel7に接続できるピンマイク(と言っても、マイクだけのものは高いので、マイク付き片耳イヤフォンを胸にクリップで留めた。2千円程度で買えるし、…

「相手の意見は否定しないで」で対話は生まれるのか?

否定しない会議 「否定しない」というのは、頭ごなしにダメ出ししないということ。 「否定しない」というのは、その場を成り立たせたり、その人が喋っていたら、最後まで聞くということ。 途中で相手の話を止めてもいいはず 「否定しない」という「呪い」 適…

国語科授業での様々な 「対話的学び」の生起す る授業デザイン

長野県教育委員会と上越教育大学教職大学院のコラボ企画でタイトルの講座を行った。ここ2年間オンライン講座なので、「対話」というテーマなのに、もどかしくてしょうがない。しかし、長野県総合教育センターの方々のご尽力で去年よりもスムーズに講座は進…

七夕句会

大学院授業「中学校高等学校国語科授業づくり演習」で句会を行った。昨年の梅雨の時期も受講者と私で句会を行ったのだが、昨年は私が「ほしとんで」を読んで、それに書かれてある句会を見よう見まねで行った。ほしとんで05 (ジーンLINEコミックス)作者:…

ペーパーテストの限界

学部3年生が卒論テーマの一部として、「ペーパーテストの限界」を調べている。ペーパーテストでは、学力のうち、何が測れて、何が測れないのか?ということだ。しかし、世には学校で身に付けさせる力は、ペーパーテストで測れる力のみと考えている教員もい…

「実用的な文章」学級日誌

今日の大学院授業「中学校高等学校国語科授業づくり演習」では、今年度から始まった「現代の国語」の実用的な文章を取り上げ、みんなで「どんな課題を設定して授業をしたらいいのか?」と、考えた。その教科書には「実用的な文章」として学級日誌が例の1つ…

手書き文字教育は続くのか?

片桐研究室の学部2年生Hさんは、毎日その日の出来事を手で書いて残しているそうだ。いわゆる「日記」なのだが、「手書き」である必要があるのか?というところから発想し、1人1台タブレットが配布され、手書きで文字を入力せずとも、タブレットにフリッ…

短時間で問題が解けると何かいいことがあるのか?

いろいろと水を差すようだが、水を差していろんなことのバランスを取るのを勝手に今年の目標としたので、こんなことを思ってみた。 短時間でテスト問題や授業の課題を解くのに意味があるのか? 問題を早く解けると、実生活に役に立つと思えること 問題が早く…

グループ学習の必要性

本日学部2年生ゼミで、「グループ学習の必要性」って何だ?という話題になった。「模擬授業でも、当たり前のようにグループ学習を入れるけれど、グループじゃなくてもいい場合があるよね。グループ学習が本当に効果がある時って、どういうときだろう?」を…

チャットで連句

コロナ禍のなか、地域によっては授業中の話し合い活動自体を禁止しているところもあるという。じゃあ、そんな中でも共同創作活動ができないか?と思い、一切音声を発しない、チャットを使った連句の創作を学部授業で試みた。チャットはGoogleClassRoomのクラ…

教養としての英語科教育

残り回数が少ない「教科の特質に応じた見方・考え方を働かせる授業づくりの実践と課題」だが、今日の題材はまたしても「英語科教育」となった。その時の話題の概要をまとめておく。英語科教育でいつも話題になるのが、 AI機械翻訳の精度がどんどん上がって…

詩の授業デザインの作り方〜一つのメルヘン〜

私の研究室の学生が、7月に連携校でとりあえず2時間授業をさせてもらえることになった。国語で2時間、教科書を使ってとなると、分野が絞られる。俳句、短歌、詩などの文字が少なめのものだろう。作文などの国語表現のようなものもできるかもしれないが、…

授業で句会を開くことについて

「教科の特質に応じた見方・考え方を働かせる授業づくりの実践と課題」と「中学校高等学校国語科授業づくり演習」のコラボ授業として、句会を行った。句会は「言葉による見方・考え方」を意識する上で、効果的であるし、授業に取り入れると言語能力が刺激さ…

英文法で文化を知る

英語の大多数の先生から「何言っているの?」と言われるかも知れないが、英語の習得と他文化の理解は全くリンクしていない。英語の授業では英米文化(特にアメリカ文化)の理解に時間が割かれることが多いが、「それって、日本語で書かれているアメリカ文化…

伊勢物語「芥川」

大学院科目「中学校高等学校国語科授業づくり演習」が始まった。昨年度とは打って変わって少人数となったので、一昨年のように、各時間1つの題材を取り上げて、参加者であーだこーだ対話しながら読み深め、「核になる課題」を考えていこうと思っている。授…