Pay it Forward,By Gones

上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

教育

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究極の状況での教育

2025年から見始めたアニメとドラマでは、究極の世界が描かれていた。それらの世界で教育は必要なのか?ということを検証し、教育の意味を追究してしてみるのも面白い。shumatsu-touring.jp その1目は「終末ツーリング」だ。アニメでは原因はまだ語られてい…

丙午2026年の目標

出生数及び合計特殊出生率の年次推移(厚労省)*1なんと、年男であり、還暦である。今年の目標を立ててみる。 ランニングの距離を合計190㎞以上にする(昨年は150㎞) アウェイゲームに2試合以上参戦する 現状維持、年末まで生きる 私が入っても対話が発生…

「結果」重視の弊害

結果で過程を測ってしまいがちなのが学校教育だ。テストの得点結果で、そこまでに至る過程(どのように何を学んだか)を測りがちだ。テスト問題に出てこなかった部分を学んで習得していたとしても、それは「運が悪かった」として、学んでいなかったことにさ…

学校のせねばならぬはなくさねばならぬ

www.tbs.co.jp 昭和の学校は「学校に行かねばならぬ」で運営してきた。「義務教育」という語は「学校に行かねばならぬ」という誤った解釈を児童生徒に植えつけた。「行かなければ……」という根拠のない強迫観念を植えつけ、学校に行けない児童生徒の心を痛め…

AIロボ先生同士の会話はどうなる?

payforward.hatenadiary.com からの思考実験はまだつづく。学校に採用されたAIロボ先生、1人とは限らない。複数人数のAIロボ先生が採用されたら、AIロボ先生同士の会話はどうなるのか?ja.wikipedia.org ちょっと昔、「チューリング・テスト」という…

Win-Winと三方一両損

www2.ntj.jac.go.jp「Win-Win」という語が好きな人は、裏に「得にならないことはしない。」という意識が見えてしまう。それが「得」かどうかはその人次第なのだろうけれど。「情けは人のためならず」も同じような意味合いだが、時間的に「Win-Win」よりも緩…

思想や理念は教育により醸成される

www.nhk.or.jpドライブ中にはNHKラジオの朗読をよく聞いている。良質な作品を無料で聞ける。そしてお盆前後には毎年戦争を扱った作品を朗読する。リンク先の「朗読 松重豊が読む、司馬遼太郎「昭和という国家」」は、司馬遼太郎が客観的な見方で、資料を…

AIロボ先生(4)

payforward.hatenadiary.com の続き。〈物語〉シリーズはジュブナイル小説(アニメ〉なのだが、その中で「謎」な大人が何人か登場する。忍野メメは、怪異の専門家で、高校生の主人公阿良々木暦が怪異に関わったトラブルを解決していく。しかし、そのうちふら…

AIロボ先生(3)

payforward.hatenadiary.com の続き。AIロボ先生は感情にまかせて怒ることがない。児童生徒に悪影響になると思える指導をしない。炎上させない。訊いたことに的確に答えてくれる。65点から70点の「間違っていない」学習指導案を作れる(たぶん)。果たして…

AIロボ先生(1)

www.yourforma-anime.com先日の学生さんとの面談で、AIは人間の知能や認知をもうすぐ超えるから、20年後ぐらい、AIを登載したほぼ人と同じ動きができるロボが開発されたら、生身の人間の教師って駆逐されるのかな?と話が発展した。AIロボ先生は、児童…

学校教育は何のためにあるのか?

先日の全体ゼミは、たまに回ってくる私の担当だった。主に授業検討会をするのだが、最近は「これって何のため?」シリーズで対話の時間としている。そもそも学校の先生になろうとしている人が多いのに、「学校は何のためにあるのか?」という根本的なことを…

御上先生

遅ればせながらやっと最終回を観了した。学園ドラマ、教育系ドラマは、教育に携わっている身としては、かなり穿った見方をしてしまい、最初はおもしろく観るのだが、だんだん噓らしく見えてきて、途中で観るのを止めてしまうのが常だ。だから、見終えられた…

「言論の自由」って何だ?(1)

教室内で誰かをけなす言葉をおおっぴらに言った児童に対して、先生が「そんなひどいこと言ってはいけません」と注意する。「言論の自由があるのだから、何を言ってもいいはずでしょ?」と返される。「ダメなものはダメなんです。」と先生が返すが、これはモ…

どうして「目的」を設定しようとしないのか?

先日M2ゼミで、「どうして『目的』を設定しないのか?」、「どうして『手段』を目的だと思ってしまうのか?」という話題になった。「この目的は何ですか?」 「チェックシートを作ることです。」 「チェックシートを作ればゴールなんですね。」 「……」なん…

「朝の読書」と教育の強制

「朝の読書」や朝の読書実践研究会に関わってずいぶんと長い。昨今では朝の読書の取り組みが浸透したのか、慣れてきたのか、あまり議論されないが、朝の読書を推進しようとしていた時期(約20年前)には、こんな反対があった。 読書は強制されてやるものでは…

朝の読書が奇跡を生んだ

朝の読書が奇跡を生んだ: 毎朝10分、本を読んだ女子高生たち高文研Amazon船橋学園読書教育研究会 編著 高文研 1993年朝の読書との出会いは、テレビ番組だった。そこでこの本が紹介されていて、読んで導入しようという気持ちになった。私が持っている版は第11…

諦めたらそれで……

これまで様々な状況の授業をしてきたり、参観してきたりした。整然とした授業もあったし、わちゃわちゃした授業もあった。学習者の学びが多い授業もあったし、教師主導でストーリーに強制的に沿わしている授業もあった。学習者が明らかに学びに向かわない、…

ゲームは既に始まっている(二人称語り)

スマホゲームにはまっているのだが、1〜2年前にいろんなものを試して、続けているのは2つぐらいに落ち着いている。いろんなものを試したときに気づいたのが、ゲームのし始めでの説明で「あなたは」と語られるということ。つまりスマホを持っている「あな…

意味の押しつけと意味の吸い取り

皆さんは、情報が××や、■■の工夫で伝わりやすさが変わることがわかりましたね。 はーい。 学習者に学びの意味を勝手に押しつけている授業だ。ビギナー教師は、こうしないと安心できない。学習者の「はーい。」に免罪符を求める。本当に学習者が分かったと思…

社会を変える学校、学校を変える社会

社会を変える学校 学校を変える社会作者:工藤勇一,植松努時事通信社Amazon工藤勇一、植松努、時事通信社 2024工藤勇一さんは、東京の麹町中学校の校長から、横浜創英中学・高等学校に籍を移して、さらに理想の教育を目指している。「私立だからできる」と公…

大人の配慮と不寛容

初任校でテニス部顧問だったとき、勤務校主催でテニス県大会を開くことになっていた。主担当は私ではなく、先輩教師なのだが、その先輩教師が急遽入院することになり、町営テニスコートを大会期間中試用するための打ち合わせを町役場の担当者とするために、…

食わず嫌い

自分が触れたことが無い世界に対して、「興味ない」というのはまだしも、否定的な見解をする人がいる。それを体験していなくても、好きで熱中している人に対しても、「理解できない」と公言する人もいる。スポーツとか、アイドルとか、プロレスとか、その他…

謝罪マニュアル

学校なんだから学生が失敗するのは当然だ。しかし、失敗して、相手に不快な思いをさせたら謝罪するというというのは、私としては当たり前のことなのだが、若者は謝罪ができない。いや、 相手に届く謝罪ができない のだ。だから、これも指導していく。私に対…

小学1年生は1カ月、中学1年生は1年、高校1年生は3年

今読んでいる「社会を変える学校、学校を変える社会」に標記のフレーズが出ていた。社会を変える学校 学校を変える社会作者:工藤勇一,植松努時事通信社Amazon昨日の全体ゼミでクイズを出した。 そこからそれを始めたら、そのくらいの時間がかかるということ…

グローバル社会と英語教育

学部科目「教育実践基礎論」の模擬授業(各教科)の英語教育の意義で学生さんが必ず出してくるのが「グローバル社会に対応するため」というものだ。この、「グローバル社会に対応するため」というのは、中学、高校時代から英語教育のいろんな場面で伝えられ…

学部3年生俳句授業(高校3年 文学国語)

毎年今頃連携している高等学校で学部3年生が授業実践をさせてもらっている。9月からの初等教育実習に向けて、1単元の授業をすることによって、自信を持つことが狙いだ。ただ経験を積むことだけではなく、模擬授業用ではない、本番の授業デザインをしっか…

学校は会社や工場ではないはず

www.asahi.com新潟県で20年前に新設された県立高校2校が募集停止になった。新設した県立学校がたった20年で閉校(募集停止)となる。「中等教育学校は大学進学率が全国ワーストだった新潟県の教育水準を底上げするなど約20年の歩みの中で一定の役割を果た…

福田村事件(を観て考えた差別を生み出す構造)

2023年 日本 高田世界館視聴毎月1日映画の日でも、高田世界館は、割引じゃないのか。1,700円払って(会員カード紛失!)観たが、いやぁ、払うだけの価値はあった。新潟県内でこの日上映しているのは高田世界館だけ。全国では9月上旬ロードショー開始だった…

子ども扱いされて嬉しいのは、50を超えてから

先生は自分のことをなんて呼ぶ? このシチュエーション、小学校で、体験入学をしに来た幼児が迷っているらしき姿を見た先生が声をかけたというもの。先生が言う「お父さん」はこの幼児のお父さん。先生が言う「ぼく」は、この幼児のこと。このシチュエーショ…

限られた時間と予算の中での「探究的学び」提案

新潟県立新潟西高等学校に呼ばれて総合的な探究の時間推進のための講演会をしてきた。最近は元同僚がいろんな役職について、呼ばれることが多くなった。めちゃくちゃな高校教師をしていたにもかかわらず、こうして呼んでくれて再会を果たせるということはと…