Pay it Forward,By Gones

上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

コーディネーターの質

新潟エンジン02という,新潟の文化について考えよう!というイベントに参加した。A講座の「日本文化を気楽に楽しもう」に参加した。

きっと,「和文化」のとらえ方や,「実はこの文化にはこんな裏があって,ここと繋がっているんですよ。」なんていう気づきを促してもらえるのか?と思いきや全くチープなものであった。

パネリストは華道の師匠,狂言師,料理学校の校長という方々で,お話が期待できたのだが,コーディネーターが日本文化なんてあんまり深く知っていないと思われる人で,単にパネリストと顔なじみでいるだけだと思われた。単なる雑談をパネリストにふって,自分の体験談とからめて話を進めているだけだった。

本当にがっかりだった。華道と狂言と料理,和文化での共通点と相違点を掘り下げるだけでも面白い話が期待できたのだが,全くそんなことはなく,時間の無駄で,参加料の無駄だった。早く終演が来てほしいと思えた数少ないパネルディスカッションだった。

パネルディスカッションというものは,コーディネーターがほぼ全権を担っていて,コーディネーターの力による恐い会だなと思った。本当はコーディネーターなんて関係なくパネリストがディスカッションすれば,面白い会になるんだろうとも思った。