この公演はどうなるかと危うんでいたが、無事に開催された。約１ヶ月前の同じ興業元の落語会は中止でお金が払い戻された。これはちょうどいい時期の開催だったのだろう。
入ってくるなり声をかけたかったが、今どき、声をかけるのも憚られるのかな？とも思ったけれど、もっと前の席だったら「ディーパ！」とか、「たまむすび！」とか声をかけたかもしれない。
一之輔は今私が一番好きで、聞きに行きたい噺家だ。力の抜け加減がいいし、何しろマクラが面白い。人情噺が上手という評判だが、滑稽噺もよい。人情噺が上手いというのは、単に泣かせる話じゃなくって、合間合間に出てくる定吉や与太郎の間が上手くて、笑わせてくれるから、泣かせてくれるんだと思う。落語というのは本当に「間」の文化だな、と思う。
噺を聞いて、帰りがけにバスセンターのカレーを食べに言ってしまった。一之輔は新潟に来るのはバスセンターのカレーが楽しみだというのだ。昔は寸胴にカレーを入れてデリバリーしてもらったそうだ。今はそんなことができないと言っていた。そうだなぁ。
