Pay it Forward,By Gones

上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

これが仕事というものか

この職について、初任研の時に「教員の仕事というものは、3~4年でマンネリに思えてきて、将来が見えなくなるから注意しよう。」なんてことを言う指導者がいた。

そんなものなのかな?と思ったけれど、全く違っていた。今年で19年目だが、マンネリに感じたことは全くない。機械的にレールに乗って仕事ができたという経験がない。

それよりも、19年目なのにどうしてこんなに悩んで、苦しんで、寝るときには次の授業の憂鬱なことを悩み、寝ているときには学校の悪夢を見、起きてから「もっと寝ていたい。」「もっと家にいたい。」と思ってしまう。

休みの時には学校で憂鬱なことを思い出さないように苦労し、息子たちと遊ぶ楽しさに何とか没頭しようと努める。な~んにも心の憂いもなく、晴れ晴れとした気持ちでいられたことが、今までに何回あっただろうか?

朝、自動車に乗ってしまうと、必ず学校に着き、仕事を始める。途中でどこかに行ってしまうことはとりあえずはない。「どうして学校が機能しているんだろう?みんなやりたくてやっているのかな?」なんて思うときもある。職員の間で聞かれるのは、ぼやきや文句が多い。つらい状態でも楽観的に物事を見て、ことを楽しめている人を心の支えにしていたりする。

id:RX-178さん曰く、「これで給料もらっているんだ」。なるほど。そうだよね。な~んの憂いもいやな思いもなく、お金をもらっていたら、必ず出るパチンコ、必ず当たる宝くじと同じようなものだ。必ず出るパチンコ、必ず当たる宝くじはどんどんすたれていくと大学院の授業で聞いた気がする。

もちろん仕事で嬉しいことや、達成感もあるんです。でもそればかりじゃないということです。どちらかというと憂いの方が多いです。きっとみんなそうなんだろうなぁ。