Pay it Forward,By Gones

上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

『学び合い』を伝える言葉

臨床教科教育学セミナーで、「教えない」という言葉が『学び合い』を理解するのをためらう要因になっているという話があった。

実際にそうだろう、今まで「教えていた」人が、「教えない」というまるっきり逆の話を聞かされたら、拒否感を持つのは自然だ。

じゃあ、どんな言葉がいいのかな?という話があったが、なかなかその場で言い言葉が出なかった。今日ふと思った。

「教えない」を「詰め込まない」にして、
「詰め込まずに待つ」というのはどうだろうか?

「教えない」にはちょっと意地悪めいた負の要素が含まれているが、「詰め込まない」だったらよい感じで受け取ってもらえるかな?そして「待つ」という言葉が重要だと思った。

私はいつでも待っている。以前は待てずに自分で喋っていたが、「待つ」ことで、予想を超えた学びが生まれたことは何度もある。

実際には「ほっておいた」のだが、「ほっておく」だと「放任」と繋がってまた誤解を生みそうなので、「待つ」が適切な表現だと思う。

いかがでしょう?