「クラス全員が原稿用紙の書き方をマスターする」という課題を設定した。「原稿用紙の書き方」といっても、書き方ができればよいということではなく、文字も丁寧に書かねばならぬし、話し言葉は書き言葉になおして書かねばならぬ。
練習問題をした後、4時間目にテストをして、全員が合格すれば定期テストで15点確保とした。
丸写しOKである。しかし丸写ししたって全員は合格しない。中には間違ったものを丸写ししてくるのもいる。
3年生の課題で文章(「ラムネ氏のこと」or「赤い繭」)を読んで文章を書くものを出した。他人のものを丸写ししてくるものもいた。
提出された文章はすべて文集として印刷し、冊子にして卒業現代文文集として配るつもりだ。
丸写しして意味がある、丸写しして意味がないと考えるのは子どもであって、時と場合により選択するのである。教師が「丸写しして意味がない」と思っているのなら、丸写しを禁止するのではなく、「丸写ししたら意味がなかった」と子どもに気づかせる課題にするのがよいのだろう。