Pay it Forward,By Gones

上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

相互模擬面接

進路指導まっただ中である。就職希望者も進学希望者も出願の書類をそろえたり、今後の心構えを話したり、面接練習をしたりの夏休み終盤である。

ずっと前に月刊国語教育に掲載された「相互模擬面接」をクラスでおこなった。面接練習を子ども同士でおこなうのだ。「これは、受検者役のためというより、面接官役の方が勉強になるぞ。面接官から受検者がどのように見えるのかというのをよく体験しなさい。」と伝えた。

受検者役、面接官役をローテーションしてやっている。挨拶の仕方、所属校、所属学科の言い方、ノックの仕方なんてのを勝手にあーだこーだ議論して、試行錯誤していた。

この模擬面接では、何度も受検者役を体験できるというメリットもあるが、もう一つ大きなメリットがある。それは自分の仲間に宣言できるということだ。「◎◎という理由で御社に入りたい。」と仲間に言うことにより、仲間に認知される。そうすることにより、自分の中で自分の言ったことが確立していくのだ。

私は内田先生が講演でお話になった「面接室入り口にはドアノブはない」という喩えを初っぱなに喋っただけで、「さあ、どうぞ」と始めさせた。その後は子どもたちのぼけとつっこみに笑っていただけだった。面白かったなー。