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上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

先輩になるということ

先輩になるということ

昨日推薦入試がおこなわれました。昨年4月に入学してから10ヶ月が経ちました。そして新たに入ってくる生徒の入試がおこなわれたということは、みんなが先輩になるということです。

何でだかわからないんだけれど、それをみんながしていることを「文化」といいます。4月から入学して中央高校のいろんな文化に触れ、それらが身についているはずです。

みなさんはそれらを後輩に伝えなければならなりません。時には言葉で、時には態度で、時には行動で。学校行事のようなもので、明らかに伝えることができることもありますが、みんなの何気ない仕草から伝わることもあります。

私もこの学校に10ヶ月まえに来ました。私は4月当初「この学校はほとんど全てがすばらしい。ただ、2つだけ足りないものを見つけてしまった。挨拶と掃除だ。」と言ったことを覚えているでしょうか?

みなさんには挨拶と掃除をしっかりするように言ってきました。そしてそれらはほとんどできています。挨拶と掃除をきちんとする習慣を付けると、世間に出たときに苦労することはありません。それらが身についていない人はきっと上司から頭ごなしに怒られるでしょう。そして自分がどうして怒られるのかきっとわからないまま苦労するでしょう。

文化というものは、先ほど書いたように「なんでそれをしなければならないのかわからなくてもするもの。」です。つまり、怒られなくても、指導されなくても当たり前にすることが文化です。

挨拶と掃除は皆さんにとって文化になっているでしょうか?そして学校の文化になっているでしょうか?言われなければやらないのは文化でも何でもありません。ぜひとも皆さんがこの学校の文化にしていって欲しいと思います。挨拶と掃除が文化になったら、それは紛れもなく誇れる文化となり、後輩が受け継いで行ってくれることでしょう。