Pay it Forward,By Gones

上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

教員免許更新講習


初めて免許更新講習の講師をおこなった。直接新潟県の国語の先生方に、自分の研究の成果を還元できるいい機会だと思ったし、教職大学院教科教育・学級経営実践コースのことをPRできるいい場だとも思ったからである。

しかし、日程設定を間違ってしまった。8月2日に長岡でおこなおうと思ったのは、全くの考え無しだった。長岡花火の日じゃないか。長岡に住んでいたときは、花火の日を心待ちにしていたが、引っ越しした後は、ニュースなどを見て、「あ、今日は花火の日か」と思う程度だったので、考え無しだった。

果たして、講習が終わった後に、長岡から脱出できることはできるのだろうか?どんだけ渋滞しているんだろう?とちょっと恐怖だった。それ以上に、こんな花火の日に受講者は集まるのか?という不安もあった。

講座タイトルは、「中学校・高等学校国語科の音声言語表現活動をとり入れた授業デザイン」で、講座内容の説明に、「古典文学を扱います」とした。上教大で開設する他の免許更新講習との差別化を図った結果だ。

こんなマニアックな講座設定に、予想以上の11名の方が参加してくれた。受講生名簿をみると、私よりも1つ上の方が多数。そういえば、免許更新講習は、私の1つ上の世代から始まったんだった。10年前。そうか、1周りしたんだ、としみじみ思う。

私の1つ上で、古典には一廉の思いを持っていらっしゃる方が多いんだろうと、ちょっと構えていたが、みなさんノリがよくって、ディベート、音読、群読に積極的に取り組んでくれる。声を出すって、やっぱり気持ちいいし、人と人との距離を近める効果が抜群だと再認識した。

来年は、花火の日を避けて行い、前泊して取り組むことにしよう。アトリウム長岡の施設はとてもよかったので、ここに宿泊できたらいいなぁ。

帰りはやっぱり渋滞で、長岡から抜け出すのに30分ほどかかってしまった。明日は栃木県小山市で群読全国大会。

写真は講座補助者の片桐研究室堀君の研究発表「群読脚本を学習者はどのように制作するか?」というような内容です。