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上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

意味を自分で見つける

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片桐研究室のモットーは「意味は自分で見つける」だ。映画「バケモノの子」の熊徹の台詞だ。
バケモノの子

なんでも教えてもらうのではなく、「そこには何かある」と思い、掘り下げる力を持って欲しい

という思いがある。「意味がない」と判断する程我々は物事を知ってはいないし、「意味がない」と決めつけることで思考停止が起こり、何も進まない。そこに存在するには何か意味があるからだという前提で物事に当たり、考えなければ物事はわからない。突き詰めて突き詰めて、最終的に「意味がない」と切り捨てるのであれば、自分の責任でその対象との縁を切ることになる。他人の言葉を借りて「意味がない」なんて決めつけてはいけない。「意味がない」と決めつけるのは存在価値の否定だから、それなりの覚悟と責任が必要である。

「学校で学んだことは将来に役に立つか?」という問いがいつでも、どこでも立てられていて、だいたいが「意味がない」という結論になっている。「学んでいる時にはその学ぶ対象の価値を知らない」という言葉がある。(by内田樹)われわれは知らないから学ぶのである。でも、学んだ後その価値を、意味をわかるかどうかは学べたかどうかにかかっているというのは言葉を弄しすぎだろうか?

少なくとも教える側が学ぶ意味を感じていないものは、その意味は絶対に学ぶ側には伝わらないだろう。少なくとも「何かあるんじゃないか?」と思っていることが教える側の最低条件だと思う。あ、でも、以前自分がやっていた教育活動の意味を生徒から作文に書いてもらって教えてもらったことがあった。教える側がわからなくても、学ぶ側はその意味を理解するという体験をした。学ぶものは有能である。