Pay it Forward,By Gones

上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

君たちはどう生きるか


2023年 スタジオジブリ イオンシネマ新潟南鑑賞

帰省している次男が観に行きたいというので、カミさんと次男と3人で観に行く。何の宣伝もしていないということで、情報が伝わってこないのだが、次男の友人から聴いた話で、「どんな映画?」と訊いたら「鳥ばかりが出てくる映画」と答えたそうだ。まさにその通りだった。

誰かが観た夢をアニメ映画にしたようなものだったし、簡単には解らない映画だった。「解らない」というのは私にとっては褒め言葉。世の中何でも簡単に解らせようとする表現がありすぎる中、映画を一緒に観に行った人たちの中で、アレはなんだ、これはこうだ、と、語りたくなる映画だった。一度観に行っても解らない。かといって、解ろうとするために二回目を観に行こうとも思わないけれど。

解らなさをずーっと楽しめる映画なんだと思う。

ただ、有名どころが作るアニメは、声を演じている人のチョイスが有名俳優・タレントだったりするので、個人的にはそれは勘弁してほしいと思っている。いつも観ている人が、声だけの出演をすると、「あ、これ、あの俳優の声だ」と気になって、アニメの世界に入れない。有名どころが作るから、お金がふんだんにあり、客寄せのために有名人の声を使うのだろうけれど、簡単に解らせない映画を作るんだから、演じている人も簡単に誰だか解らないようにしてほしいと思った。