J-MAXシアター上越視聴 2020年日本
河井継之助が長岡藩を守ろうと奮戦する映画。新潟県人だったら観に行きたい映画。2020年の公開を楽しみにしていたら、コロナ禍になり、上映延期。コロナが少しおさまり、他の映画が続々上映しているにもかかわらず、この映画のみ映画館にかからなかった。かなり慎重だな、と思っていたが、もしかしたら、東出昌大が慶喜として演じていて、東出昌大のほとぼりが冷めるのを待っていたのか?と勝手に思ってしまった。
それはそうと、河井継之助の姿が淡々と描かれていく。過剰な演出もなく、イケメンの役者もいず(イケメンに描かれていなく)、派手な戦争シーンも無く、河井継之助が長岡藩を何とか守ろうとし、それが敗れ、死んでいく姿を淡々と描いている印象を持った。
驚いたのが「長岡藩を独立させる」という思いがあったということ。日本から独立、中立国化するなんていう発想、その当時でも、今でも誰も考えが付かないと思う。それは長岡の民を守るためなのだが、そうか、だから河井継之助はスイスのことを知ろうとしていたのか、とも思った。
この映画を見ていて役者は声だな、と思う。役所広司の声のなんと素晴らしいことか。普段の声も体に響くが、檄を入れたとき、怒ったとき、軍に指示をするとき、ビリビリと体に響く。あんな声が出たら、モテるんだろうなぁと思ってしまう。
シニアの人たちが大勢見ていた。今日はそういうサービスデイなのか?と思ったが、私もシニアに片足突っ込んでいたのか、と思い返した。