Pay it Forward,By Gones

上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

手塚眞講演会

昨日新潟大学国語国文学会に参加した。坂口安吾つながりで、手塚眞さんの講演を聞けた。

手塚眞さんは手塚治虫の息子だ。手塚眞さんがメディアに出始めたとき(私が高校か、大学の時)に私は深夜番組で見て、衝撃を受けた。女装をして、自分の作った映像を紹介し、数分の短い映画を流した。女装もそうだがそこで流れた映像がとても強烈(ホラー?グロテスク?今ではどんな映像か忘れてしまった。)だった。

その後手塚治虫の息子は、すごいんだという印象を持って、その後の活動はちょっと気になっていた。

その人が目の前で話してくれた。内容は「文学とマンガと映画の間」。手塚治虫の息子であり、手塚眞さんの奥さんは岡野玲子さん(漫画『陰陽師』の著者)だ。漫画について、そして仕事の映画についての裏話、ほとんど気づかない話を聞けた。

またとない機会なので、さっそく質問した。ここぞと思うときには「質問はありませんか?」というときに間髪を入れずに質問するのが鉄則。

  1. 昔の映画は制作者が「角川映画」とか、「東宝」だったのに、最近はほとんどが「△△制作委員会」となっているのはなぜか?
  2. 小説を映画化する場合、「何でこの大事な部分をカットするのか?」と思うことが多いのだが、そういう傾向はあるのか?

制作側ならではの返答をいただいて、満足。

その後の懇親会にもご出席いただけたので、隣に陣取って話を聞いた。

いやぁ、今日はいい日だった。

写真は講演時にホワイトボードに書いてくれたブラック・ジャックとアトム。手塚治虫の生マンガはもう見ることができないから、息子さんの生マンガ。とっても上手。練習したのかな?手塚治虫作品のアニメ化も手がけているから、お手の物なのかな?