Pay it Forward,By Gones

上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

試合開始

前の試合が終わったので、ようやく入ることができた。当初はクラスごとに座席を指定していたのだが、そんな余裕は全くなく、どこでもいいから生徒席に座るように指示した。

三条東高校のブラスバンドブラスバンド席に着く。野球部は最前列にて太鼓の用意をしている。職員席が狭いので、いろんな人の分を確保する。水や氷を生徒に配る。

今の3年生が1年生だったとき、文化祭の講演会に来てくれた原信介さんが駆け付けてくれた。感動である。原さんの講演会は熱っぽく、子どもたちの心にも、私の心にも響いている。挨拶を頂き、盛り上がりはどんどん高まってきた。私のテンションも上がってきた。

水を配ったり、片付けをしているうちに試合開始になってしまった。あれ?熱中症になった生徒はどうなったんだろう?見渡す限りどこにもいない。どこかで休んでいるのかな?1回先制する。三条市軍団のテンションも最高潮に。

5回終了し、2点のリード。グラウンド整備に入る。この休憩で子どもたちに電話をしようと思ったのだが、出なかった。この感動を分かち合いたい。

合間に応援団長が「これからもみんなの力が必要です!」と訴えた。応援団は否応なく盛り上がる。2回応援歌を歌って、ブラバンが演奏する形式だったが、ブラバンの演奏回数が少なくなるため、1回応援歌の後、ブラバン演奏になった。なんだか連携もとれていい感じになっている。

しかし、ブラバン演奏の時、応援団はメガホンを叩いているので、ブラバンはどんな演奏をしているのか全くわからない。ただ、ヒットを打ったときに定番の音楽が聞き取れるだけである。それほど応援団のテンションは上げ上げであった。

そのあと2本のホームラン。1本目はレフト側。打球を目で追えなかった。2本目はライト側。きれいなアーチで唖然としてしまった。打ったとたんに角度と速さでホームランを確信してしまった。

県大会決勝の時のように延長戦を誰もが確信していた(3塁ランナーが帰るなんて誰も思っていなかった)だけに、藪から棒のホームランだった。誰もが「嘘だろう?」と思っていたはずだ。

あっけにとられて相手側の校歌斉唱が終わり、「清掃にご協力ください」というアナウンスのもと、前の学校が残した大量のゴミを拾い、流されるままにバス駐車場に歩いていった。具合が悪くなった生徒も、顔付きが元に戻り回復したようだ。よかったよかった。

バス駐車場に着いたらもう暗かった。このまま弁当を食べて、寝ることになる。さすがに疲れて起きている奴はいないだろうと思ったが、10時くらいになっても起きている奴がいた!体力があるのか、応援をしっかりしていなかったのか、どっちなんだろう?