Pay it Forward,By Gones

上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

名立の湯ゆらら

今年最後のサウナ!という意気込みで行った。26日は風呂の日で先月の26日に行った時、無料券をもらい、期限が25日だったので、慌てて行った。

けっこう早い時間だったのに、サウナは満員になる時があった。一体どういう客?私と同じような境遇なのか?とも思った。

この時期、水風呂の水温はちょうどいいし、サウナ温度も以前よりも高くなったから、ここら辺ではちょうどいいサウナなんだろうと思う。気温10℃で結構高いと思ったけれど、風が吹いていて、水風呂の後、露天のリクライニングチェアで寝そべったら、2分と保たなかった。寒かった〜。そこから見える海の波は穏やかだったんだけれど。

中のリクライニングチェアも埋まっているときがあり、それほどゆっくり休憩が出来なかったが、1サイクル目に寝そべったら、結構ととのった。

今年のサウナの締めは、まぁまぁ満足だった。

今日のととのい度→3  ☆☆☆★★

劇団四季コーラスライン

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10年ぶりにコーラスラインを観に行った。
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たまたま本日休みを取っていて、そして、たまたまこの日の公演を観に行けない人がカミさんの知り合いにいて、譲ってもらったのだ。こんないい席頂けるの?と驚きだった。10年前に行ったときは、かなり後ろの席だったなぁ。

コロナ禍の中、この公演は入場制限は全くなく、通常どおりの客入りだった。え?こんな隣に他人がいるのって、10カ月ぶりくらいなんだけれど。ビッグスワンという屋外でも隣に人を座らせないのに、これって、大丈夫なのか?だったらビッグスワンでも、入場制限しなくていいじゃん。山下達郎コンサートだって普通に再開出来るよ。なんて思ったりして。

10年前は新潟県民会館だったけれど、今回は新潟テルサ。こっちの方が収容人数少ないのかな?それでも幅が広くてステージが広いから、コーラスラインにはぴったりなのかもしれない。

コーラスラインの映画が好きで、レーザーディスクも買ったり、サントラも買ったり、観劇に出かけたりして何度も観たのだけれど、今更ながら、

どうして舞台監督は、オーディションを受けに来た人の自分語りを聞きたがったのだろう?

という疑問が急に湧いてきた。歌と踊りのみでオーディションすればいいのに、自分語りをさせる。おぼろげな記憶を元に、10年前の公演は、登場人物は日本人という設定だったような気もする(完全なる曖昧な記憶。間違っているかも。)が、今回は、ブロードウェイでの公演のオーディションということで、北中米出身の登場人物だった。だから、人種、性別、性的嗜好、生まれなどの偏見、差別に対する自分語りがある。黒人という設定がなかったのは、舞台が1970年代で、それを表立って表現出来る雰囲気がなかったからか?

そして、なんとなくこうかな?と思ったのは、「表現活動というのは、自分をさらけ出すことで、すばらしいものが生まれるから」なのだろうか?だから、コーラスラインというミュージカルでは、登場人物それぞれが主人公であり、特別カリスマ的な存在はいない。舞台監督と以前恋仲だったダンサーも、主役を張ったが、今は表舞台から退いて、今回バックダンサーとしてオーディションを受けている。それだからこそ、自分をさらけ出させることで、最高のパフォーマンスを引き出そうとしていたのだろうか?

オーディションに受かりたい、バックダンサーとして踊りたい、仕事が欲しいと登場人物は訴える。その訴えって、コロナ禍で公演がどんどん中止になっている今だからこそ伝えたい、パフォーマーの叫びなんだな、と思った。だからこそ、劇団四季は、コーラスラインをかけているのか。

実は、前日の日曜日は上越公演だったのだが、1人の役者が発熱症状が出て、結果的には新型コロナウイルス感染症陰性だったのだが、中止となっていた。新潟公演はどうなるかと危ぶまれたが、決行した。上演するのには勇気もいっただろうが、「Show must go on」公演することに意味があった。いや、それだけではなく、公演もすばらしいものだったのだけれど。

公演終了後、ステージに引いてあるラインが、スポットライトで浮き上がるのをみると、やっぱり泣けてきた。

かわら亭

最近サウナに行っていなかったので、どうしようかと思い、回数券のあるかわら亭に行った。平日休み(休日出勤の代休)だったので、昼間に行けば、空いているか?と考え、4時過ぎに行ったのだが、結構人がいた。みんなどういう人なんだろう?

とにかく小さな水風呂が冷たい。手足が一瞬で凍える。1分も入っていられない。手足を水から出し、体だけを冷やすが、2分持たないででる。

奇しくもこの日から、大雪で、気温は2〜3℃。外気浴はどうなるのか?と思っていたが、それほど苦でもない。苦ではないがととのわない。寒すぎるのだ。

2セット目は露天風呂に足だけを付けて、外気浴をする。これは結構耐えられる。足先が暖かくなり、体に血が巡る感じがする。だんだんぼーっとしてきた。これだったら、かわら亭でもやっていけそう。

体を結構冷やして、最終セット後は温泉につかると、体がビリビリ痺れて温まっていくのが分かる。ある意味ととのった。かなり激しいととのい方だった。

5時過ぎになるとぱったり人がいなくなった。5時から宴会でもあったのかな?テレビを消すこともできた。久しぶりに静かな感じでサウナに入っていることができた。テレビの無いサウナ、新潟では「花水」ぐらいしか思い当たらない。

帰り、雪が15cmくらい積もっていた。本格的な冬が始まった。

今日のととのい度→3 ☆☆☆★★

授業の目標はどのように設定する?

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今日の学部の授業で、模擬授業を観察した後、「やっぱり、目標設定が難しいね」という話をした。そこで

目標設定には「付けてほしい力」を示す。「力」には、「見方・考え方」と「技術」がある。

と示したら、質問のメールが来た。「見方・考え方」は今まで言われていたからなんとなく分かるけれど、「技術」がよく分からないと。

こんな風に返信した。

技術としては、今日のYさんの授業に関していえば、Yさんは、「言葉というのは限定的な機能しか無い」という「見方・考え方」を身に付けさせたいというのが目標でした。

この授業を「相手に伝わる言語技術を身に付ける」という目標で授業することも可能だったと思います。相手に伝えるためには、どのような工夫をするのか、言葉の選び方だったり、抑揚の付け方だったり、言い回しだったり、表情だったり、これらを身に付けることは「技術」となります。

算数でいうと、「九九を覚える」ということは、「技術」であり、「かけ算の仕組みを理解する」というのは「見方・考え方」となります。小学校の教科の目標では、低学年に行くにつれて「技術」の方が多くなるのではないでしょうか?

大学でいえば、「理論」が「見方・考え方」であり、「実践」が「技術」という対応になると思います。もちろん、小・中・高校でそれらを同時に目標設定することが可能ですし、目標設定した授業もあります。いずれにせよ、意識することが重要です。

目の付け所がいいですね〜。

返信が来た。

見方考え方は知識?や認識?に近いものでしょうか。

見方考え方だけを持っていても機能しませんし、技術だけ磨いても裏付けがないのではいけませんね。技術と見方考え方両方育成する必要が理解できました。

このように答えた。

「見方・考え方」は、「知識」、「認識」というよりも、「フィルター」だと思って下さい。

「それを学ぶことで、見えるようになる、考えられるようになる」というものです。

例えば、「負の数」というのは、「見方・考え方」であり、そのように考えられるようになることで、「負の数」は存在してきます。「「マイナス1」というのがある」という知識を得たからといって、「負の数」を使って物事は考えられないということです。

もっといいたとえや、具体例がないかな〜。

長野吉田高等学校進路講演会&大学授業体験

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今年は出前講座で2回も長野県の高校に呼ばれた。長野市にある長野吉田高等学校は、思いの外上越から近かった。土曜日朝イチの講座で、寝過ごしてはいけないと思って5時過ぎに目覚めて早めに出発したが、カーナビの表示を見ると、集合時刻の45分以上も前の到着予定時刻だ。もっとゆっくりしていても良かった。

高2の教員を志望している生徒が多い講座で、教員になる心構えや、知っていてほしいことを伝えて、群読講座もしてほしいということで、てんこ盛りの内容だった。生徒は集中して取り組んできて、気持ちよく講座を行うことができた。

最近の群読講座は、漢詩ラップ群読、俳句ラップ群読である。このパッケージがだんだん完成してきたと思う。漢詩とラップ、俳句とラップの親和性の表れだと思う。漢詩、俳句とも、音の響きに重きを置いて作られる韻文であるから、ラップに合っているのだ。

漢詩は、高校2年生でほぼ習う「山月記」の作中漢詩を示し、漢詩というのは韻を踏んであるので、書き下し文だとその韻が体感できない。だからラップにしたというストーリーでこちらで作った漢詩ラップ群読を演じてもらう。

ラップ初心者の人が多いから、基本的にはライム(韻)の部分は全員で発声し、その他の部分は順番に1人ずつ発声する。ライムだけをみんなで声を合わせて言うだけで、ちょっとラップぽくなるから面白い。

俳句ラップ群読では、俳句のバックグラウンドにあるストーリーを創作し、4拍×4行のラップにする。3行目までこちらで用意し、4行目は各人が作る。本当は全部作らせたいのだが、時間が無いので、4行目だけである。「ライムはスマホで検索してもいいよ。」と伝えたが、高校では授業中スマホ持ち込み禁止だったので、持っていない。自己脳内検索をしてライムをひねり出して作る。俳句のストーリーに合わせた文章を考えなければならないし、しかもライムを文章に入れなければならないし、かなり頭を働かせなければならない。たった1行でも難儀をしていたようだ。

4人グループで、各人が作ったラップを全員で演唱し、その中から1つ選んで、全体に演唱するという流れ。今回はマイクとスピーカーを用意してもらったので、それを持ってもらって発表してもらった。マイクを持つと途端にラップぽくなる。フラットキャップも持ってくれば良かったかな?(偏見?)

46人の参加人数で、12グループだったが、何とか時間内に発表が終わった。

グループのメンバーは、普段あまり喋らない人たちだったが、声を合わせるだけで、なんだか親近感が湧いた。
ラップをやると思って、初めはいやだったと思ったが、やってみたらとても面白かった。

という感想が多く、実はラップってやってみるとかなりハマるのではないか?と思った。音の響きだけに焦点を合わせる音声言語活動って、そんなにないんだよね〜。

ラッパーに噛まれなくてもラッパーになれる。

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ICT職員研修会をオンラインで開催しました。

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高田商業高校上越教育大学の高大接続Zoom授業の様子をネットで紹介したら、羽茂高校のH先生が反応してくれて、iPadWi-Fiがそろっているから、それで実際にどんなことが出来るか紹介して欲しいという依頼を受けた。

Zoomで佐渡の羽茂高校と繋いで、GoogleJamboardとGoogleフォームを高校の授業で使っているとの紹介と、実際に参加してくれた職員の方々にiPadで操作してもらった。

遠藤君と西岡君が実際に高田商業高校での実践を元に、紹介してくれた。今ある機材ですぐにできる実践が良いだろうと言うことで、グループワークで各グループでの意見をJamboardに貼り付け、同時に他のグループの意見も見られる実践(SDGs)や、高大接続で、大学生の意見や高校生の意見をフォームに入力することで、即座に情報共有できる実践(ディベート)を紹介した。

羽茂高校の先生方は、興味を持ってくれたようで、どんどん自分でJamboardにイラストを書いたり、付箋を貼り付けたりしていった。

質問で、「iPadで撮影した写真なんかをすぐに共有して、スクリーンに映しだすにはどうすればいいか?」というものがあり、それもJamboardで即座にできると言うことを紹介したら、どんどん写真を貼り付けてくれた。この記事の写真がそれだ。

ICT研修とオンライン会議は、思ったよりも相性がいいようだ。上越佐渡を繋いであっという間にできた。

ところで、佐渡とはどんな回線で繋がっているのか、ふと疑問に思ったのだが、きっと海底ケーブルがあるのだろう、という結論になった。電話も海底ケーブルなんだよね。きっと。少なくとも人工衛星経由じゃないでしょう。

名立の湯ゆらら

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コロナ禍騒ぎが始まってから、初めて訪れるような気がする。気温も低くなったので、広い水風呂を求めると、もうここしか無いのだ。夏場はここの水風呂は普通のプール並の水温で、いくらでも漬かっていられるので、冬だから、なんとかサウナの水風呂として使えるようになる。

丁度26日で風呂の日と言うことで、混んでいた。26日に行くと、サービス券が1枚もらえるのだ。最近になって、イオンカード所持者は割引料金で入れるようになったのだが、尋ねてみると、昼間の料金700円から1割引ということで、夜間料金での適用は無いらしい。今度昼間に行こう。というか、平日昼間はどうして料金が高いんだ?こっちの方が客が来ないだろう。不思議だ。

それはそうと、1回目のサウナは上段に座れたのだが、2回目はかなり混んできて、コロナ禍騒ぎ後、赤の他人とこんなに近づいたのは初めてかもしれない。というのも、ここのサウナ、コロナ対策は全くしていない。最近は行くところ行くところ座る部分がマットで指定され、人数制限をしているところが多いのだが、ここは全くしていない。考えてみれば、コロナウイルスは熱に対してどうなんだろう?サウナは安全なのだろうか?そんなデータは全然届いてこない。

サウナ内は密だったが、リクライニングチェアは、寝ている人はいないので、そこでゆっくり休憩ができた。水風呂でも密を避けることができた。休憩していると通称「じゃぶじゃぶおじさん」が、水風呂で暴れる。何なんだろう?あのじゃぶじゃぶおじさんは。水風呂の中の水をじゃぶじゃぶして外にあふれ出させている。きっとそうすることで、水を循環させているのだろうけれど、うるさくてしょうがない。サウナサウナには傍若無人な趣の分からないおっさんが良くいるものだ。静かに入っていればそれでいいのに、自分の流儀を通そうとする。そういうところには行きたくなくなる。もうここは、夜間に行くのはやめよう。

ゆららのいいところは、露天風呂だ。海を見下ろし、風車を見上げる水風呂が最高である。温度もちょうどいい。休憩後〆としてここに入るのが最高の気分だ。そこからサウナ内を見ることができる。3密どころか10密状態で人が入っていた。いやぁ、コロナ禍騒ぎ後、あれほど裸の男たちがくっついて密閉しているところは土俵以外に見たことはなかった。

今日のととのい度→4 ☆☆☆☆★