Pay it Forward,By Gones

上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

越後瞽女唄

新潟大学国語国文学会に参加した。ほとんどOB・OG会のようなアットホームな感じなのだが、毎回講演者はすばらしい方がよばれる。

今年は越後瞽女唄演者の萱森直子さんだった。越後瞽女唄という言葉はここ数年新聞やテレビでよく目にしたものだが、どういうものか全くわからなかった。実際に聞いてみると、すぐに引き込まれてしまう。

初め、三味線をもっていらしたので、お座敷での小唄のようなものなのかな?と思いきや、うたいだすとその印象は一変した。心の叫びのような身に染みる調子で、津軽三味線のようなビートとグルーブで唄われて(語られて)いった。

今回は瞽女唄の解説と演奏を織り交ぜてしていただいた。瞽女唄の歴史と背景、瞽女唄の種類などを話ながら、祭文松坂「石堂丸」を唄ってくれた。これが泣けるんだなぁ。「子別れもの」だから。

こりゃあロック、はたまたフォークだなぁと思って、「中島みゆきのグルーブだ。」と感じながら聞いていた。

越後瞽女唄の伝承者の萱森直子さんは、とても明るく、気さくな方で、その後の懇親会にも参加してくれた。次は本当の演奏会で聞いてみたいなぁ。

学会はというと、ほぼ懇親会がメインなのだが、気がついたら出席者OBで最年長は私だった。ということで乾杯の音頭をやる羽目になった。そうか、もうそういう歳か。

学部3年生で、教員になりたいという人の話を聞いたりして、なかなか今は厳しいよねぇと相づちを打っていた。しかし、かなりしっかりしている人で、公務員予備校に通って、一般教養なんかを勉強しているということだ。今の時代はそうなのかぁ。

来年教育実習で、悩むこともあろうから、新潟授業研究会に参加して、事前に現役教師に相談してみたら?と、宣伝をしておいた。連絡が来て参加してくれたら授業研も新たな展開になって面白いかな?