Pay it Forward,By Gones

上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

天童市ラフランスマラソン


朝3時起きで、3時間かけて天童市に行き、2時間待って3時間かけて21㎞を走り、3時間かけて帰ってきた。前日は禁酒したせいか、すぐにはねつけず、結局4時間程度しか眠れなかったかも知れない。体調が不安だったが、なんとか元気に走りきることができた。今までハーフの距離を走ったことがなかったから、なんとか走れた。マラソン大会だからこそ走り切れたのだと思う。

自動車が混むから、けっこう早く会場に着いた方がいいと思い、4時頃、まっ暗なうちに出発した。こんな夜中に車を運転するなんて、いつぶりなんだろう?いつもは完全に眠っている時間帯だ。高速で荒川まで行き、その後延々と下道が続く。信号があんまり無いからいいのだけれど、曲がりくねった道で、たまにタヌキが轢かれて死んでいる。3頭ばかり見かけた。

県境当たりの気温が4℃だった。もっと冷え込んでいたら、道路が凍っている可能性があったんだと、ちょっと恐くなった。ラッキーだった。だんだん山の端が紺色になって来て、夜明けが迫っていた。綺麗な東側の空だった。

山形に入り、高速に乗ったら、SAで朝飯を食べて……と思ったが、トイレのみのPAしかなかった。じゃあ、コンビニで御飯を買って会場特設駐車場に入ろうと思ったら、レーンを間違えて、総合体育施設の駐車場に入ってしまった。もう満杯だろうと思ったら、なんと、空いているところがあり、ラッキーにも、体育館に近いところに車を停められた。

とはいっても2時間ほど待ち時間がある。一眠りするか?とおもっても、そんなに簡単に眠れるわけでは無い。心配だったトイレは近くにあるが、和式しかない。体育館内のトイレはきっと並んでいるんだろうなぁと思い、そこで我慢して用を足した。

荷物預かり所には預けないで、体育館の椅子に置いておくことにした。着替えだけだから、まぁ盗む人もいないだろうし、そっちの方が楽だ。荷物預かり所は、かなり行列になると書き込みを読んでいたので避けた。

集合時刻15分前にトラックに行くと、もう3㎞ランの親子がゴールしている。あっという間に終わっているんだなぁと思った。我々はこれからなのだけれど。

カミさんも膝に不安を抱えていたので、今日の目標は「完走」だった。なんとか膝を持たせて走らなければならない。あんまりストライドを長くせず、特に下り坂では小股を心がけた。しかし、時計を見ながら走っていると、下りでペースが速くなる。1㎞7分弱を目指して走る。ペースを考えながら走るなんて、数年前の私には無かったことだ。Apple Watchを手に入れたからこそなのだろう。

ところどころのエイドにとても助かった。全てのエイドでラフランスがあり、必ず食べた。そのためにエントリーしたようなものだ。しかし1箇所、漬物を振る舞ってくれる私設エイドがあり、今まで甘い物を口にしていたから、とてもおいしかった。その後ちょっと喉が渇いたけれど。

18㎞地点に特設エイドとして網走市が蟹を提供してくている。その前から私も膝がちょっと痛くなってきていたのだが、なんとかそこまで走り続けることにした。蟹がなかったらもっと前に諦めて歩いていただろう。エイドに到着した時点で、残り20杯程度しか無かった。そこまで走り続けたご褒美だ。

その後膝が辛くなってきたし、カミさんもやばかったので、5分走って1分歩くというサイクルで走った。歩いていると膝の痛みはそれほど感じない。しかし、5分の走りは残り2分は痛くてしょうがない。

ふと思って、後ろ走りをしたら、痛くない。サイドステップをしても痛くない。これらをおこなってだましだまし走り続けた。


最後の数キロ、スタジアム近くの幹線道路が広くて、両脇に紅葉した並木があり、とても綺麗な一直線だった。ほとんどのランナーがなぜか右側に偏って走っていたが、我々はちょっとゆっくりペースだったこともあり、それから逸れて真ん中を走る。これが気持ちよかった。

スタジアムのトラックに入ってからは歩くのをやめ走り続け、何とか完走できた。膝は辛かったが、心肺はそれほど辛く感じなかった。これからは膝に負担をかけない走りを身に付ける必要があるな。まだまだフルを走りたいという気持ちは無いから、次のチャレンジもハーフだと思う。

参加賞としてもらった芋煮がおいしかった。1人1杯ずつでは足りない。帰りの道の駅で芋煮定食を平らげた。20㎞も走って、どれだけ体重が減っているんだろう、と思ったが、昨日と全然変わっていなかった。ラフランス食いすぎかな?

帰り道、サンソンに送ったハガキを達郎さんに読んでもらえた。ちょうどラフランスマラソンの話題だった。なんだかとっても幸せな気分だった。

しかし、もう3時起きはこりごりで、遠征してマラソンに出るときは絶対に前泊、後泊することにしよう、と誓った。


","bunbun-h�w奥様ともにナイス・ラン! お疲れ様でした。<br>ところで、走るために膝に負担をかけない走りを身につけるというより、膝に負担をかけない走りを身につけるために走る、ということなのだろうというのは、これ読んで思いついたことでした。面白くて奥深いのが身体運用です。(おそらく)�x
F-Katagiri�wbunbunさん、ありがとうございます。<br>だんだん体にガタがくると、ケアしながら生きていかないと行けない、と思います。若いときには全く考えなかったことですね。