約15年前の40歳台の頃、イッセー尾形さんの一人芝居の演出家である森田雄三さんのワークショップに参加したことがあります。
イッセー尾形さんは長い間全国公演をしていましたが、それに合わせて演劇ワークショップを各地で開いていました。
私はそれまで演劇に出たことはないのですが、新潟で開かれるときに、これを逃したら悔やんでしまうと思い、仕事の後ワークショップに数日間通いました。
ワークショップでは、セリフで説明しないことで、何をしているのか、何を考えているのかを観客にわからせるということを、参加者が演じながら経験していき、確かにイッセー尾形さんの一人芝居では、観客の想像に委ねて芝居がすすんでいると分かりました。
数日間のワークショップが終わり、イッセー尾形さんの公演の後、ワークショップ参加者の公演もありました。私は数十秒の出番でしたが、イッセー尾形さんと同じ舞台に立てたという感激が今でも思い出されます。（407字）
