Pay it Forward,By Gones

上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

スパイの妻

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日本 2020年 高田世界館で鑑賞

高田世界館は、本当にここ数年いい映画をかけていると思う。ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を得た時は、話題になったが、その後新潟市の映画館でも、あっという間に終わってしまったので、観ることができなかった。そこで高田世界館でかけられるということで、今年の1本目をこれにした。

蒼井優演じる聡子がどんどん変わっていくのが、面白いし、うまいなぁと思った。この映画は蒼井優のうまさが全てだと言ってもいい。初めは夫にベタベタに惚れ込んでいる娘だったのが、どんどん思い切ったことが出来る女性へと変化し、全てが分かったときに、達観する視野を持つようになる。

でも、全ては夫と一緒にいたいという思いがある。これは夫婦の物語だ。「相手を信頼するためには、共犯者になるのが一番」というフレーズを最近どこかで耳にしたのだが、まさにそれで、共犯者になることで、夫との繋がりを確かなものにしていく。解説を始め読んだときは、夫(高橋一生)が妻を省みない冷酷な人間として描かれていると思っていたが、実はそうでもなかったのが面白かった。人間らしい心を持った「スパイ」というところも、観ていて安らげるところがあった。

一点、勝手な注文を付けるとすると、東出昌大の演出をもっと狂気じみたものにするとよかったなぁと思う。「沈黙—サイレンス—」のイッセー尾形ぐらいの冷酷さを個人的に求めてしまった。

それにしてもいい映画だった。観てよかった。

2021年今年の目標

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今年の目標(簡単そうな順)

  • 禁酒日90日以上(これは行けそう)
  • ラジオ投稿ハガキを読まれる(今年は超常連と呼ばれたい)
  • 300km以上走る
  • ラソン大会に出場する(オンラインも可)
  • 生き延びる
  • 煮え湯を冷ます
  • 冷や飯を温める

このくらいかな?

亀助けお礼は残念年一つ
鶴助けお礼は残念さよならだ

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2020年観た映画

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今年は映画館であんまり映画を観なかったな。

映画館で観たのは15本。しかし今年は高田世界館で鑑賞したものが多かった。高田世界館は三密を絶対に避けられる映画館だったし、そこで掛けられる映画に趣味趣向が移ってきたとも言える。「シシリアン・ゴースト・ストーリー」なんて、10年前の私だったら絶対観なかった。DVDを借りて家で観るのも辛すぎるから、映画館で観なきゃ、絶対観ないものだ。

超大作はシネコンでもあまり掛けられない年だったので、それでよかったのかもしれない。

それで、私が観た今年のベスト1は、「さよならテレビ」だ。ドキュメント映画だったが、かなりショックを受けた。「子どもたちをよろしく」もショックを受けたし、「海辺の映画館」もよかったのだが、リアルに生きている人の葛藤、今の時代、メディアはどうあるべきかということも描き出していて、それがショックだった。これも高田世界館じゃ無いと観られない映画だな。

高田世界館のポイントがようやくたまって、観た映画が「海辺の映画館」というのも、今年の私の鑑賞傾向を象徴しているな。

2020/2

  • この世界の(さらにいくつもの)片隅に
  • シティーハンターTHEMOVIE史上最香のミッション
  • さよならテレビ

2020/3

  • パラサイト 半地下の家族
  • メイドインアビス深き魂の黎明
  • ジュディ 虹の彼方に
  • 子どもたちをよろしく

2020/5

2020/6

2020/7

  • カセットテープ・ダイアリーズ

2020/8

2020/9

  • TENET

2020/10

  • ようこそ映画音響の世界へ

2020/11

  • 海辺の映画館 キネマの玉手箱

今年ビデオで観た映画で一番よかったのは「シェイプ・オブ・ウォーター」。なんで映画館で観なかったのかと、後悔したし、今更ながら楽しめたから、それはそれで満足した。いい映画をまだ見ていないというのは、これから先楽しめる機会が多くあるということ。それでも映画館で観られるときに観ておいた方がいいんだよな。コロナ禍で昔のジブリ映画を映画館でかけている時期があったけれど、「カリオストロの城」は、高校時代映画館で観た記憶が、今でも残っていて、その余韻が残っているから、テレビで観ると壊れてしまいそうで、テレビでは観ないことにしている。
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今年のランニングとサウナ記録

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今年のランニングは、総計298.24km。

1月 16.3
2月 30.87
3月 25.15
4月 28.09
5月 14.14
6月 35.23
7月 24.83
8月 24.26
9月 29.71
10月 14.6
11月 38.87
12月 16.19
合計 298.24km

昨年は368kmだったので、ずいぶんと減ってしまった。コロナ禍でちょっとばかり自粛したのと、大会が軒並み中止でモチベーションが下がったからだと思う。

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サウナは、

かわら亭 8回
名立の湯ゆらら 4回
えちご川口温泉 2回
秋葉温泉花水 2回
ドーミーイン松本 2回
サウナしきじ 1回
くわどりゆったり村 1回
ナステビュー湯の山 1回
スパ&ラウンジ長潟 1回
合計22回

とっても少ない。これも、自粛期間は自粛していた。温浴施設で感染が広がったという情報は無いから、温泉やサウナは大丈夫なのだろうか?けっこう感染防止管理もしっかりしているから、安心という感じもする。自粛期間中おうちでサウナチャレンジも1回やってみた。浴槽に水を溜めて、風呂場のヒーターと熱湯シャワーで温めるというヤツ。あれはあれで気持ちが良かった。ちょっとはととのったし。

久しぶりに最高にととのえたのは、夏に行ったドーミーイン松本だったなぁ。あれはよかった。本当に久しぶりのサウナだったからかもしれない。今年はあの1回だけだったような気もする。

巨人の肩に乗る話

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どうして研究しなければならないのか?

「どうして大学院では研究をしなければならないのか?」と質問した人がいる。これは、「どうしてアルビレックス新潟に入ったらサッカーボールを蹴らなければならないのか?」という質問と同義であると思っている。大学院は研究機関であるからだ。

ニュートンがどうしてこんな素晴らしい発見が出来たのか?と質問され、「巨人の肩に乗って先を見ただけだ」と手紙に書いたという話がある。

その巨人の肩に乗る機会と環境があるにもかかわらず、乗らず、先も見ないというのは、ゴールの前にキーパーがいない状態のPKを蹴らないのと同じである。この1ゴールは、自分のためであると同時に、チームのためでもあり、後のクラブのためのキックであるということに気付いてほしい。

ゴールキーパーがいないPK

今そこに立っているあなたは、あなただけで立てたということではない。それまでの先人の積み重ねで、機会と環境を得て、自分がボールを蹴ることにより、これから来る人たちの機会と環境を作っていくのだ。たった1蹴りだが、今蹴らないとその後、その道を進もうとする人にとっては苦難の道になるかもしれないのだ。
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だから、研究は、自分のためだけにするわけではない。後から何百年も続く人のために、今するのだ。大学生までは、自分のためだけに卒業論文を書くという意識でも良いかもしれない。でも、同級生がみんな社会に出て、働いているにもかかわらず、研究機関にいるのだから、自分のためだけに研究なんてしてはいられない。「社会のために」という意識を持たないでどうするのか?

「今」は存在するのか?

時間を考えるとき、「今」というものは存在するのかしないのか?という議論がある。「今」は一瞬の後に「過去」となる。「今」というのは「過去」と「未来」の狭間である。「今」というのは「点」であり、「点」というのは長さは無い。ということは、「今」は無いのだ。

研究も同じように考えると、「今」考えている研究者は存在せず、「過去」の産物を受け取り、「未来」に研究結果を残すことにより、その時の「今」が「過去」として存在することになる。つまり、研究して成果物を残すということは、研究者の存在意義なのだ。

執筆することでランクアップ

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論文を書くのは孤独な作業だ。きっと今まで書いてきたような形態の文章ではなく、論文は、論文なりの手続き、作法がある。コツコツ文字を埋めていき、これで大丈夫、と思いきや、ダメ出しを食らい、書き直す。大丈夫、と思いきや、誤字脱字のオンパレード。連番が整っていない。インデントがおかしい。4ページに収まらない。しかし、その作業を行うことで、「人に読ませる」ということを否が応でも意識する。この論文を書き上げることで、大学院生としてのレベルが1つアップする。基本色から上級職になれる。遊び人からパラディンになれる。これはやってみないと実感出来ないことだ。

本日、臨床教科教育学会の発表論文提出締め切りだった。うちの研究室の院生、特にM1のみんなも苦悶の末、提出することが出来た(はず)。そう、あなたたちも研究者の第1歩を踏み出しました。

宿題

さて、年度末までには、無理矢理4ページに収めたものを、フルバージョンに書いてもらいましょうか。泣く泣く削ったデータ、グラフ、文章、主張、そのままでは化けて出ます。きちんと論文に書き込んで(供養して)、成仏させましょう。

スパ&ラウンジ長潟

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今年の新規サウナ開拓4件目

高額ゆえ、行くことはないと思っていたのだけれど、なんと、HOT PEPPERビューティーの年末までのポイントが2,000ポイント付与されていて、しかも、ポンタの期間限定ポイントが1,000ポイント付与されていた。スパ&ラウンジ長潟には、リラクゼーション喜楽というもみほぐしの施設があり、温泉混みで2,750円というセットがあったのだ。

そこで、2,700円分は、ポイントを使い、50円をSuicaで払い入ることができた。考えてみれば、1回分温泉で2,199円かかる。普通、30分のもみほぐしだったら、3,000円ぐらいかかるので、このセットはかなりお得ということになる。しかもポイント使えたし。ということで、いってみることにした。

平日昼過ぎなのだが、まぁまぁの人だった。広いサウナには、私の入っているときで、最大6人ほど入っていた。6人入っていても、ソーシャルディスタンスは十分にとれる広さだ。曜日の関係で、今日から休みの人が多かったのだろうか?

サウナは広く薄暗いが、真ん中にどーんとテレビがおいてあり、静かな感じではない。入り口にシートとスリッパが置いてある。スリッパがおいてあるサウナは初めてだった。私は履かないで入ったのだが、人によっては床や座面が熱く感じるのかもしれない。座面はプラスチック製の竹のような感じで、木と違って触ると熱く感じる。初めて座ったときは、シートから漏れた太ももの部分が熱く感じた。2セット目からはそうでもなかったのだが。

温度は85℃ぐらいで、それほど熱くなかった。ヒーターが向かって左隅に設置されており、2セット目に入ったときは、ほぼ中心に座ったから、1セット目よりもサウナは熱く感じた。ヒーターの真ん前に座れば、もっと熱く感じたのだろう。

浴室はとても広く、ジャグジー、高温風呂、温泉風風呂、水風呂があった。水風呂はそれほど深くなく、寝そべって大人が4〜5名つかれるぐらい。水温は冬だったからか、とても冷たく感じた。16℃前後だろう。露天風呂があり、ここにもテレビがある。大人のリラクゼーション向けの温浴施設なんだから、テレビは撤去してほしい。高い入館料で、ガチャガチャしている民放を見せられるのはとても辛い。

今回はリラクゼーションを予約していたので、時間が迫っていて、2セットしか出来なかった。もうちょっとゆっくりとサウナと風呂を味わいたかったのだが、その後の予定もあったのでそれもかなわず。それでも2,750円で、30分のもみほぐしがついているのだったら、安く感じた。次回は、もっと余裕を持って入ることにしよう。

休憩施設は、浴室に2つの椅子、露天に3つの椅子があった。外気浴を試したが、さすがに寒くて耐えられなかった。これが今年最後のサウナ。

今日のととのい度→2 ☆☆★★★

見続けたアニメ(2020 秋)

2020年10月〜12月期で最後まで見続けたアニメは以下の通り。

シドニアの騎士 第九惑星戦役(第2期 再放送)
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絵が詳細。
ストーリーのディテールが作り込まれている
ロボットバトル
宇宙空間


安達としまむら
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絵が綺麗。
設定が不思議。
友情?百合?
アニメーション制作:手塚プロダクション


Charlotte(再放送)
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特殊能力もの
制作:P.A. WORKS


トニカクカワイイ
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恋愛もの
アニメーション制作:Seven Arcs


One Room(第3期)
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上田慎一郎がディレクター
恋愛もの
アニメーション制作:ゼロジー


生徒会役員共*(第2期 再放送?)
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学園もの
下ネタ
製作:桜才学園生徒会新室


からかい上手の高木さん2(再放送)
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学園もの
恋愛もの


アクダマドライブ
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特殊能力もの
世紀末世界
絵がクール(大人向け)
バトル
アニメーション制作:studio ぴえろ


STEINS:GATE(再放送)
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タイムリープ
特殊能力


ハイキュー!! TO THE TOP(第2期)
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スポーツ
たまに作画崩壊
制作:Production I.G


SHIROBAKO(再放送)
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アニメ制作
女キャラのみ少女マンガのタッチ


神様になった日
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特殊能力もの
絵が綺麗
アニメーション制作:P.A.WORKS


魔女の旅々
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魔法少女もの
たまにグロい内容
アニメーション制作:C2C


ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(第3期)
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異世界もの
バトル
アニメーション制作:J.C.STAFF


半妖の夜叉姫
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異世界もの
バトル
製作:サンライズ小学館読売テレビ


基本、アイドル音楽ものはみないなぁ。少女バトルものも。「ヒプノシスマイク」を観て、ラップを勉強しようと思ったけれど、ラップがあんまり出てこないから、途中でやめた。