高田世界館で鑑賞。新潟では、新潟市のイオンシネマで上映していたのだが、見逃してしまったが、ちょうど高田世界館でやっていたので、終了前に慌てて見にいった。
ネット上の説明には
『新聞記者』は、2019年公開の日本映画。 東京新聞記者・望月衣塑子の同名ノンフィクションを原案に、若手女性新聞記者と若手エリート官僚の対峙と葛藤を描く社会派サスペンス。 監督は藤井道人、主演はシム・ウンギョンと松坂桃李。(ウイキペディア)
とあった。元はノンフィクションだったのか。封切りされていたときのネットの話題では、現政権を非難したもので、けしからん、といったようなものがあったのだが、この程度の内容で、問題にしているようなら、真実を描いているのか?と勘ぐってしまう。
政府によるSNSを使った情報操作に対抗するジャーナリズムを描いたものだが、このジャーナリズムが無くなっている日本のマスコミへの批判も描かれている。
サスペンス映画としては、全体の2/3までは緊張感のあるものだったが、大学設立の真の目的がちょっと非現実的で、ちょっと冷めてしまった。そこが残念。もうちょっとあり得るような設定にしてもらったらよかったのに。
ラストシーンは、カタルシスの全くないもので、信念の強さと人間の弱さの葛藤を描き、「FAKE」を彷彿とさせるものだった。もやもやさせたまま判断は観客に委ねようというものなんだと思う。