2019年 アメリカ
「若草物語」は読んだことがなかった(と思う)。もしかしたら昔アニメで観たことがあったかもしれないが、すっかり忘れていた。4人姉妹の物語というと、「海街diary」を思い浮かべてしまう。
それはそうと、「若草物語」に新たな解釈を加えていて、それが素晴らしいという評を聞いたし、綺麗な女性がたくさん出ているというので、観に行った。最近閉塞感があったから。3月に日本公開だったが、コロナ禍渦で、「6月公開」という修正されたポスターもアップされていた。映画館は密とはかけ離れていた。
ジョー(シアーシャローナン)がとにかく魅力的に撮られていた。若いときと今がどんどん入れ替わって描かれているのだが、それぞれがチャーミングで、美しかった。表情豊かで、活発な女性だった。
しかし、私は欧米人の見分けがうまくなく、「若草物語」の事前知識も皆無だったため、登場人物の把握に一苦労した。ジョーは長女だと思っていたら、次女だったし、三女と四女の区別が初期の頃はできなかった。そして過去と今が入れ替わり立ち替わり描かれているので、かなり混乱した。でも、過去を描いている画面は色鮮やかで、今はちょっとくすんでいるという描き分けをしていたので、何とかわかった。
ジョーは女一人で生きていくことにこだわる。結婚相手がいなかったわけではないが、結婚しか女性の道がないことに反発して、社会を試しているかのようだった。
ジョー(シアーシャローナン)は、いろんな表情があるのだが、過去に会ったことがある誰かに似ているなぁと思いながら観ていたが、それが誰だか映画が終わるまでわからなかった。
暗い部分もあったが、全体的にはすがすがしい映画で、最近鬱屈していた私にとっては、観て良かった映画だった。