Pay it Forward,By Gones

上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

字の認識

下の子(3歳)がひらがなを読めるようになってきた。つたないけれど、一つ一つの文字を読めるようになってきた。どうして読めるようになったのだろう?誰が教えたのかな?

「あっちゃんあがつく」という本を義理の姉が買ってくれた。それを見てまだ文字を読めないときに絵を見てそこに書かれてある言葉を覚えて言っていたことがあった。それから読めるようになったのだろうか?カルタもとれるようになってきた。

ひらがなの前に数字はかなり早い時期から読めた。マンションが9階なので、「9」という文字を最も早く覚えた。

最近はきちんとした絵で顔を描けるようになってきた。昨夜はアンパンマンとおしりかじり虫を描いていた。

高校生の字を見ていると、一本足りなかったり、多かったり、方向が明後日だったり、短かったりというものを平気で書いてくる。実は小2の息子もそうなりつつあるので、私が必死で指摘して直している。

字の認識において、一本多かったり少なかったりというのは、認識する上であまり重要なことではないのだろうか?きっと次男は一本多かったり少なかったり、方向がおかしかったらその字を「字」として認識できないのではないだろうか?

一本多くても少なくても「正しい字だ」と思い込むのは能力が高度になったのだろうか?それとも退化したのだろうか?

国語教師として間違い字を指摘しているが、いっこうに直らないという子供がいる。これは、その子どもの意識だけの問題なのだろうか?その子の文字や図形の認識システムが違うからなのだろうか?

学力の問題ではなしに、最近どんどんそういう子どもに接する機会が増えている気がする。


日本人が間違える漢字ベスト5に入ると思われる「達」