高田世界館視聴 2018年イタリア
亡くなった人への鎮魂の映画なんだろう。語り継ぐことこそ鎮魂になり得る。それが映画という媒体になったということだ。
13歳から16歳くらいの少年・少女たちが主人公だ。少女は親に全く理解されず、挙げ句の果てには気がふれたと病院で治療を受けさせられる。少年は大人に人権を拒否され監禁される。少年・少女たちが大人たちに拒否され、少年・少女たちも大人に迎合していない姿が描かれている。
これは悲劇というにはその言葉がチープになる。幻想であり、ホラーでもあり、ファンタジーでもある。観ていてとってもやるせない。はっきり言ってよくわからない映画。最近は、よくわからない映画をよくわからないまま受け入れられるようになって来た。そんな映画の見方もあるんだとようやくわかってきたのかも。
最近そんな映画ばかり高田世界館で観ている。調べたら配信で500円程度で観られるようだが、1,100円(誕生月だから会員割引!)払って高田世界館で観ないとあの味わいは得られなかったと思う。