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上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

高大接続授業

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高田商業高校との連携で、高大接続授業を行った。

高校はU先生が持っている3年現代文、大学は私の持っている教育実践基礎論である。小論文の授業で、高校生、大学生ともに同じ話題で小論文を書く。

小論文の題が出された場合、「書く内容が思いつかない」ということがネックになる。それだったらメリット・デメリットを先にみんなで考え、挙げられたメリット・デメリットから自分の考えにぴったりくるものを選んで書く実践を以前に院生が行った。

しかし、高校生と大学生では、ものの見方が違ってくるので、高大接続をすれば、同じ学年の学習者が出すメリット・デメリットよりも、多面的な発想、見方ができるのではないか?ということで、Zoomで繋いで同時に行った。

小論文テーマは

学校の部活動を全て社会教育に移行することに対して意見を書きなさい

大学生はグーグルフォームに入力し、高校側に配信し、高校生はグループで出し合い、ホワイトボードに表示し、それを大学側に送る。その作業が大学側のインターネット回線の不調によりちょっと(かなり)手間取ったが、視点の違うメリット・デメリットに出会って、面白かったようである。


である。出されたメリット・デメリットを見ると、高校生は自分が部活動をおこなっている立場のものが多く、大学生側は、これから教員になろうという人たちなので、「働き方改革」に関連したものも多かった。

互いのメリット・デメリットを閲覧した後、質問をする時間を設けた。
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高校生からもたくさん質問が出て、大学生がカメラの前に来て答えるという流れだ。高校生、はっきりと質問できるし、大学生からの質問に答えてくれた人もいて、もしかしたらディスプレイ越しだから、それほど抵抗感無く交流ができるのか?とも思った。

オンライン授業ならではのメリットなのかな?

その後メリット・デメリットから選んで、賛成、もしくは反対の立場で小論文を仕上げた。大学生は1コマ90分の中で、これを行うということで、タイトなスケジュールだったが、皆さん何とか書き上げた。高校生側は、大学の授業に合わせて時間変更&2コマ連結をして行った。小論文を書き上げられなかった生徒も何人かいたということだった。

大学生にとっては、オンライン授業というと、Zoomで先生の話を聞いたり、ブレイクアウトルームで討議したりだけだったので、新鮮だったという感想が多かった。他校種との交流授業、Zoomだから簡単にできる。これからどんなことが出来るか、アイディアが出てくる。

今のオンライン授業はほとんどが「本来ならば対面でするべきなのに会えないから仕方がなく」というものなのだが、今回のものは、「本来ならば交流できないはずなのに、オンラインだから交流できる」というものだった。だから「楽しかった」という感想が多かったのだろう。