「花澤香菜のひとりでできるかな」の「私は小さな人間です」という器の小ささを告白するコーナーを聞いた。
その投稿に、
学校で、隣の人の返されたテストを見ると、間違っているのに○が付いていて、先生に伝えようかどうか次の次の授業まで迷っていた。
というものがあった。確かに……と思ったが、それを聞いて現役高校教師だった時代に、テストの返却をして、「採点ミスがあったら持って来なさい。」と言ったら、
「先生、これ、間違っているのに○が付いています。
と持ってくる生徒が結構いたのを思いだした。
その当時は、どうして持ってくるの?そのままにしておけば点数が高いままなのに……と理解に苦しんでいたのだが、教師のそのような考えそのものが、
点数至上主義
を生んでいたのだと、今更ながら気づいた。点数至上主義という固定観念で教員をしていたということを実感させられた。
点数なんかよりも、正しいこと、正直なことがその生徒にとって優先順位が上だったのだ。
そんなことにどうして当時気づけなかったのかな?数点の差なんて誤差なのに、その数点を異常に重く見ていた教員時代の私があった。