Pay it Forward,By Gones

上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

TAR ター


イオンシネマ新潟西視聴 2022 USA

5月12日(金)日本公開で、比較的公開したてに観に行った。家に帰っても、カミさん仕事に行って、誰もいないのなら、出かけた方が気が紛れるから。最近は、映画に行こう、行こうと思うのだけれど、直前になると出かけるのが面倒くさくなって結局観なくなるから、朝のうちからネットで席を購入しておいた。こうすれば必ず行くことになる。相変わらずイオンシネマ新潟西は、空いていて、快適だ。ただちょっとJ-MAXシアター上越に比べると座席が狭い。

それはそうと、この映画、謎が多いと3月のたまむすびで町山智浩さんが言っていた。だから観に行きたかったのだが、こんなに公開までブランクがあるとは思わなかった。ラジオで喋っていたことはすっかり忘れていたのだが、新聞の上映一覧で上映中と気づいて観に行った。

その話でのおぼろげな記憶では、

  • 映画の最初にエンドクレジットが流れる
  • エンディングシーンが全く分からない

ということだったのだが、どうして分からないのか、なんて話していたかは思い出せないまま観た。ただ、指揮者の映画だという設定のみ覚えていた。これは事実を元にした映画なのかどうかも分からなかったのだが、後で調べてみると、完全なるフィクションだそうだ。

でも、こんな権力を持った人と、それにつぶされる人、取り上げられる人、力を持った人の周りにいろいろおこる不可思議なこと、部分部分を取れば、実際にありそうなことなんだろうと思う。

自家用ジェットでドイツに行ったり、USAに行ったり、マエストロと呼ばれるほどの音楽科は、そんなこと当たり前なんだろうな。そして人の痛みも分からず虫けらを踏むように、学生をつぶしたり。

物語には複雑化が起こる

というのが最近の私の持論なのだが、主人公は、全ての世界が自分の思い通りに行くという単純な考えから、複雑になっていくという変化を遂げる。そのきっかけが「ホラー」なのだけれど。どんどん恐くなる。

もっと、音楽が流れてほしかったのだが、演奏を聴かせる映画ではなかったのだな。

そして問題のラストシーン、私にとっては、「ああ、こういうことか。」と分かったのは、そっち方面のことにちょっとだけ詳しいからなのか?フリとして「大阪からの指揮者が来なくなった」から、日本文化に関わっているのかな?と気づいたから分かったのかもしれない。